『ストーリーでわかる スターバックスの最強戦略』、浅沼宏和著、ぱる出版、2013年。

「スターバックス・コーヒー」は、1971年、ジェラルド・ボールドウィン、ゴードン・バウカー、ゼブ・シーゲルの3氏が、アメリカのシアトルで興した会社です。

このうち、ボールドウィン氏とバウカー氏はカリフォルニア州にあるサンフランシスコ大学(私立)の卒業生で、大学に在籍していた1960年代、ルームメート同士でした。
卒業後、ボールドウィン氏は英語教師となり、バウカー氏のほうは作家になりました。
両者には「大のコーヒー好き」という共通点があって、それがのちのスターバックス創業につながったそうです。

サンフランシスコ大学は、わたしの母校です。
しかし、ごく最近まで、スターバックスの生みの親たちが自分の先輩である事実を知りませんでした。
知って驚きました。
「先輩が作った会社」と思うと、やはりスタバに親近感を抱きます。
客として何かにつけて利用しだしたことはもちろん、同社に関する本も数冊読みました。

上掲書は、スターバックス社の創業エピソード、事業戦略、そして日本進出時のライバル「ドトール・コーヒー」との対決、などを簡潔に紹介したものです。
種々の情報を入手できましたが、とくに、会社が社員たちを「パートナー」と呼んで大切に遇していることを知り、敬意をおぼえました。
アルバイトの方々にも手厚いらしいです。
多くの企業が見習うべき姿勢といえます。

ところで、スターバックスを世界的大企業に育てたのは、既述した3人ではありません。
ハワード・シュルツという人物です。
3人は1987年、商標・店舗・焙煎工場をシュルツ氏に売却しました。

ハワード・シュルツ、ドリー・ジョーンズ・ヤング共著『スターバックス成功物語』、日経BP社(1998年)は、シュルツ氏が会社を発展させるためにおこなった数々の闘いを回想する(コーヒーだけに)中身が濃い一冊でした。

金原俊輔