2022年11月21日 / 最終更新日時 : 2022年11月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本547:『アンネ・フランクの密告者:最新の調査技術が解明する78年目の真実』、ローズマリー・サリヴァン 著、ハーパーコリンズ・ジャパン、2022年 『アンネの日記』で有名な、アンネ・フランク(1929~1945)。 第二次世界大戦中、ナチスの占領下に置かれたオランダで、ユダヤ人の十代の少女が両親、姉、一家と親しくしていた何人かと共に、二年以上のあいだアムステルダムの […]
2022年10月31日 / 最終更新日時 : 2022年10月31日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本544:『司馬遼太郎の時代:歴史と大衆教養主義』、福間良明 著、中公新書、2022年 歴史小説家・司馬遼太郎(1923~1996)が発表した作品を、彼の経歴や存命中の社会背景に照らし合わせながら解説した本です。 なぜ多くの作品が読者に受け入れられたのか、作品において不十分だった点は何か、に関し精査がなされ […]
2022年10月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本541:『満映秘史:栄華、崩壊、中国映画草創』、石井妙子、岸富美子 共著、角川新書、2022年 満映とは「満洲映画協会の略称(pp.95)」です。 むかし日本が中国で強引に建国した満洲国(現在、遼寧省・吉林省・黒竜江省の3省)にありました。 甘粕正彦(1891~1945)が理事長だった会社として有名。 甘粕は、19 […]
2022年9月21日 / 最終更新日時 : 2022年9月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本537:『戦時下のノーサイド:大学ラグビー部員たちの生と死』、早坂隆 著、さくら舎、2022年 戦時下において(中略)若きラガーマンたちは何を考え、いかなる人生を歩んでいったのか。そして、ラグビーに別れを告げて戦地に赴き、命を散らした若者たちの生涯とは何であったのか。(pp.5) 大学ラグビーで活躍した選手たちが日 […]
2022年9月8日 / 最終更新日時 : 2022年9月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本535:『貸本屋とマンガの棚』、高野慎三 著、ちくま文庫、2022年 1955年生まれのわたしは紙芝居を実体験した世代のほぼ最後尾に位置しています。 『貸本屋とマンガの棚』は貸本屋さんおよび貸本マンガを中心に、上記の紙芝居も含め、それらの盛衰を回顧する内容でした。 まずは、紙芝居。 「丹下 […]
2022年9月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本534:『「自由な国」日本 「不自由な国」韓国:韓国人による日韓比較論』、シンシアリー 著、扶桑社新書、2022年 シンシアリー氏は、1970年代生まれの韓国人男性。 わが国に住んでおられます。 氏のご著書は、常に視線が冷徹で、知的、そして穏当……、わたしはこれまでどの作品にも好感をおぼえました。 たとえば、 「最近読んだ本59」 「 […]
2022年8月18日 / 最終更新日時 : 2022年8月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本529:『ロシアよ、我が名を記憶せよ』、八木荘司 著、新潮文庫、2022年 明治時代の海軍軍人、広瀬武夫中佐(1868~1904)。 日露戦争の最中に戦死した人物です。 わたしは彼のことを、 司馬遼太郎 著『坂の上の雲』、文藝春秋(1972年) で、初めて知りました(子どもだったころ、今は亡き父 […]
2022年8月16日 / 最終更新日時 : 2022年8月16日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本527:『この国の戦争:太平洋戦争をどう読むか』、奥泉光、加藤陽子 共著、河出新書、2022年 作家の奥泉氏(1956年生まれ)そして歴史学者でいらっしゃる加藤氏(1960年生まれ)が、太平洋戦争および戦争前後の日本の政治状況について対談なさった、学術的かつ重厚な本です。 わたしはこれを読みつつ、教養というものに思 […]
2022年8月5日 / 最終更新日時 : 2022年8月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本524:『ペリー日本遠征随行記』、サミュエル・ウェルズ・ウィリアムズ 著、講談社学術文庫、2022年 明治期よりも前、少なからぬ数の外国人が本邦に入国し滞在しました。 訪日した人々のうちで、最も日本史に影響をおよぼした人物はだれかといえば、おそらくマシュー・ペリー(1794~1858)でしょう。 次点は、フランシスコ・ザ […]
2022年6月17日 / 最終更新日時 : 2022年6月17日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本516:『「歴史の終わり」の後で』、フランシス・フクヤマ、マチルデ・ファスティング 編著、中央公論新社、2022年 英語に「Dense(デンス)」という表現があります。 意味は「密度が濃い」。 わたしのアメリカ留学時代、教官たちが折にふれ「デンスな文章を用いて論文を書きなさい」とおっしゃっていました。 たとえば、「この学説を評価してい […]
2022年5月10日 / 最終更新日時 : 2022年5月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本505:『時代の反逆者たち』、保阪正康 著、ちくま文庫、2022年 学識豊かな保阪氏(1939年生まれ)による、歴史上の人物を対象とした評論集です。 それぞれの時代に自らの主張や見解が時代と折り合いがつかない場合、人はどのような態度をとるか、あるいはいかなる行動に出るか、それを反逆者、あ […]
2022年3月17日 / 最終更新日時 : 2022年3月17日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本495:『世界を震撼させた日本人:心を奮い立たせる日本の偉人』、門田隆将、高山正之 共著、SB新書、2022年 保守論客おふたりによる保守的な対談。 国の名を高からしめた日本人多数の話を語られています。 表題で顕示されている「世界を震撼させた」は大げさと言わざるを得ませんが、歴史上の偉人に関心がある向きは読んでおいたほうが良い、知 […]