よくあるご質問/カウンセリング

カウンセリングというのは、どういうものですか?

カウンセリングとは、人の心の悩みや行動の問題を心理学の知識を応用して改善しようとする面談のことです。
カウンセリングをおこなう人を「カウンセラー」と呼び、カウンセリングを受けるかたを「クライエント」または「クライアント」とお呼びします。
クライエント、クライアントは、来談者・相談者・お客様という意味です。

カウンセリングは効果がありますか?

残念ながら、「非常に効果が高い」とはいえません。
長くカウンセリングを受けても何の変化もないことは多々あります。
カウンセリングは500種類を超える諸学派に分かれており、そのうち「行動療法」「認知行動療法」というカウンセリング法は「かなり効果的である」というデータを持っています。

「催眠療法」も一定の効果に至り得ます。

大正時代に創始された日本の「森田療法」は、当時から現在に至るまで、有効なカウンセリング法として知られています。

とはいえ、上記のどれも、クライエントのかたがたすべてを改善に至らせるほどの力は所持していません。

カウンセリングはどのような場合に効果的ですか?

以下のような場合には、そうでない場合よりも、効果に至りやすいといえます。

  1. カウンセラーが臨床心理学の知識をしっかり身につけており、その知識をクライエントのために適切に応用できる。
  2. クライエントとカウンセラーが相互に信頼しあっている。
  3. クライエントご自身が「改善したい」という意欲をお持ちである。
  4. クライエントのかたが病院・医院で処方された薬を服薬しながらカウンセリングをお受けになっている。
  5. ご家族、学校の先生、職場の上司、といったクライエントの周囲のかたがたが、クライエントとカウンセラーに協力してくださる。
長崎メンタル株式会社では、どのようなカウンセリングをおこないますか?

主として「行動療法」「認知行動療法」「森田療法」のカウンセリングをおこなっています。
行動療法は、心理学の「学習理論」に基づいた科学的なカウンセリング法です。
WHO(世界保健機関)は「他のカウンセリング法よりも行動療法を勧める」と勧奨しました。

行動療法から派生したカウンセリング法が認知行動療法で、クライエントの偏った考えかたを修正しようとするものです。
しばしば、うつ病を改善します。

以上の二つは、現在、世界で最も信頼され、最も流行している、カウンセリング法といえます。

森田療法は、外国の専門家たちから「日本の行動療法」「日本の認知行動療法」とみなされているカウンセリング法です。
心身に不調があっても仕事や学業に取り組みつづけていれば、その不調は軽減する、と考えます。
やはり効果につながり得ます。

長崎メンタル株式会社では「催眠療法」をおこないますか?

申し訳ありませんが、おこないません。
催眠療法のトレーニングを受けたスタッフがいないからです。
ただし、「EMDR」という、心の傷(トラウマ)を緩和するために用いられるカウンセリング法は、実施が可能です。
これは催眠療法ではないものの、すこし催眠療法に似ています。
欧米ではEMDRをおこなう催眠療法家がめずらしくありません。

カウンセリングは面接室だけでおこなわれるものですか?

一般的および基本的には、そのとおりです。
しかし、長崎メンタル株式会社では、クライエントの皆様のご希望やご必要に応じて、家庭訪問・学校訪問・会社訪問などをおこない、そこでカウンセリングをいたします。

長崎メンタル株式会社のカウンセラーが「乗物恐怖症」のクライエントとご一緒に乗物に乗る、「高所恐怖症」のクライエントとご一緒にビルの屋上へ行く、というような場合もあります。

カウンセリングは、クライエントとカウンセラーが直に向かい合って、おこなわれるものですか?

一般的および基本的には、そのとおりです。
そうしたカウンセリングを「対面カウンセリング」と呼びます。
たしかな改善にたどりつくためには、対面カウンセリングがいちばん良いやりかただと思われます。

カウンセリングは、ふつう、どれくらいの頻度でおこなわれ、全何回ぐらいで終了するものなのですか?

週に1回がお会いする頻度の基本です。
とはいえ、ご相談されるかたのご都合・ご希望に応じて、1週に2回となったり、2週に1回となったり、あるいはひと月に1回となったりします。
まちまちなのです。

回数につきましては、これもまちまちです。

1回だけのカウンセリングで終了する場合がありますし、20回以上、50回以上、というような場合もあり得ます。

長崎メンタル株式会社では、おおむね、1週か2週に1回お会いし、10回以内でのカウンセリング終了をめざしています。

カウンセリングでは、相談者が話したくない話題も包みかくさずカウンセラーに話さなければならないのですか?

いいえ、そのようなことはありません。
カウンセリングにおいて、ご相談者様がお話しになりたくない話題は話されなくて結構です。
いっぽう、カウンセラーには「守秘義務」があります。
ご相談者様が他者に知られたくない思いやできごとなどをお話しになられても、秘密は厳守いたしますので、ご心配なさらないでください。

いま私が服用している薬についてカウンセラーの先生にご質問できますか?

申し訳ありませんが、薬に関するご質問はお受け付けできません。
カウンセラーは医師ではないため、薬に関してコメントする資格も知識も有していないからです。
お薬のことは、それを処方された主治医の先生に、ご相談なさってください。

カウンセラーは人格者なのですか?

カウンセラーとは「心理学の知識を身につけ、その知識を相談者のために応用する人」のことです。
人格者であるかどうかは、カウンセラーになる要件に含まれていません。
したがって、特に人格者とはいえないような人であっても、カウンセラーとして働くことは可能です。
「カウンセラーであるということと人格者であるかどうかということは、まったく無関係」と、お答えするしかありません。

とはいえ、ほとんどすべてのカウンセラーたちが(ふだんは人格者とはいえないかもしれないにしても)カウンセリングの仕事をしている際には相談者に役立つよう全力をつくします。

そのとき、そのご相談者のために、カウンセラーは「人格者たらん」としているわけです。