2025年9月11日 / 最終更新日時 : 2025年9月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本706:『アウト老のすすめ』、みうらじゅん 著、文藝春秋、2025年 みうらじゅん氏(1958年生まれ)は「ライターであり、イラストレーターであり、ミュージシャン(P. 60)」でもある、多才な人物です。 タイトルに用いられている「アウト老」とは、同氏による造語で「アウトローをもじった単な […]
2025年9月10日 / 最終更新日時 : 2025年9月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本705:『昭和ノンフィクション名作選』、石戸諭 著、インターナショナル新書、2025年 著者の石戸氏(1984年生まれ)が、昭和時代に出版された各種ノンフィクション中「なお新しい刺激を受ける(P. 6)」11冊を選び、紹介および読解をおこなった書評集です。 本年(2025年)は「昭和100年、戦後80年(P […]
2025年9月5日 / 最終更新日時 : 2025年9月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本704:『21世紀の独裁』、佐藤優、舛添要一 共著、祥伝社新書、2025年 外務省ご勤務ののち作家に転身した佐藤氏(1960年生まれ)、学者出身で厚生労働大臣や東京都知事を歴任された舛添氏(1948年生まれ)。 上掲書は両者による往復書簡形式の政治評論です。 かならずしも「独裁」だけが語られたわ […]
2025年8月29日 / 最終更新日時 : 2025年8月31日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本703:『誰が世界を支配しているのか?』、ノーム・チョムスキー 著、双葉文庫、2025年 むかし、チョムスキー(1928年生まれ)は、わが師B・F・スキナー(1904~1990)に的外れでヒステリックな言論攻撃を仕かけました。 その顛末を、わたしは、 「B・F・スキナーの生涯」、金原俊輔 著、『長崎ウエスレヤ […]
2025年8月26日 / 最終更新日時 : 2025年8月26日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだマンガ31:『本なら売るほど』1巻~2巻、児島青 作画、KADOKAWA enterbrain、2025年 読書家の主人公が脱サラして「古本 十月堂」を開店する。 彼は若い男性で、名前は不詳(周囲は「十月堂さん」と呼んでいる)。 お店で多様な客たちと出会い、彼は客から有益な影響を受けたり、彼が客に良い影響をおよぼしたりする。 […]
2025年8月21日 / 最終更新日時 : 2025年8月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本702:『もうすぐ絶滅するという煙草について』、ちくま文庫編集部 編、ちくま文庫、2025年 喫煙者であるわたしが書店でこういうタイトルの本に遭遇したら、買わずに立ち去るわけにはいきません。 購入し、帰宅後さっそく目を通しました。 「煙草」に関するさまざまな思いや体験をつづったエッセイの、アンソロジーです。 執筆 […]
2025年8月19日 / 最終更新日時 : 2025年8月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本701:『戦国武家の死生観:なぜ切腹するのか』、フレデリック・クレインス 著、幻冬舎新書、2025年 現代日本において、 軍記物や武将伝、歌舞伎などをはじめとして、格段に豊富な資料が残されている江戸時代に作り上げられた戦国時代のイメージが浸透している(後略)。 つまり、現代から戦国時代を振り返るとき、その視界には江戸時代 […]
2025年8月8日 / 最終更新日時 : 2025年8月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本700:『沈黙のファイル:「瀬島龍三」とは何だったのか』、共同通信社社会部 編、朝日文庫、2025年 瀬島龍三(1911~2007)とは、どのような人物であったか? 陸軍大学校を卒業したのち、第二次世界大戦の当初は大日本帝国陸軍参謀本部に所属、やがて満州の関東軍へ転出しました。 敗戦後、約11年間、シベリアで抑留生活。 […]
2025年7月29日 / 最終更新日時 : 2025年7月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本699:『今日は、これをしました』、群ようこ 著、集英社文庫、2025年 上掲書は群氏(1954年生まれ)の日常をつづった身辺雑記的なエッセイ。 率直に述べますと、氏の他のご著作に比べれば、読者を惹きつける力は弱かったと思います。 しかし、わたしは面白く読みました。 というのも、氏とわたしは同 […]
2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本698:『江藤淳と加藤典洋:戦後史を歩きなおす』、與那覇潤 著、文藝春秋、2025年 與那覇氏(1979年生まれ)が、本邦の第二次世界大戦敗戦や戦後について熟考した江藤淳(1932~1999)と加藤典洋(1948~2019)を中心に据えつつ、近現代の日本社会の展望をおこなった、歴史評論です。 わたしは同氏 […]
2025年7月17日 / 最終更新日時 : 2025年7月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本697:『ルポ 台湾黒社会とトクリュウ』、花田庚彦 著、幻冬舎新書、2025年 最近、ニュースなどで頻繁に見聞きするようになった「トクリュウ」なる語。 これは「匿名・流動型犯罪グループ(P. 17)」を略した言葉で、 SNSや求人サイトなどで「闇バイト」と呼ばれる形で実行役の人員を集め、犯罪を行うと […]
2025年7月11日 / 最終更新日時 : 2025年7月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本696:『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』、三宅香帆 著、集英社新書、2024年 三宅氏(1994年生まれ)は「子どものころから本が好き(P. 14)」な「文学少女(P. 14)」だったそうです。 しかし、京都大学大学院を経て、IT企業にお勤めになるや、 はたと気づきました。 そういえば私、最近、全然 […]