2024年11月29日 / 最終更新日時 : 2024年11月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本669:『老いを読む 老いを書く』、酒井順子 著、講談社現代新書、2024年 酒井氏(1966年生まれ)が「文献レビュー」または「文献研究」と呼ばれる学術的手法を用いて本をお書きになった刻苦勉励を、わたしは、 酒井順子 著『百年の女:「婦人公論」が見た大正、昭和、平成』、中公文庫(2023年) の […]
2024年11月13日 / 最終更新日時 : 2024年11月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本668:『ヒット映画の裏に職人あり!』、春日太一 著、小学館新書、2024年 本書は、現在の日本映画を支えるスタッフたち、12名のインタビュー集だ。(P. 3) 著者(1977年生まれ)が「はじめに」でお書きになっていた上記文章どおりの内容でした。 各インタビューで紡(つむ)ぎだされてくる、全編に […]
2024年11月6日 / 最終更新日時 : 2024年11月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本667:『ルポ フィリピンの民主主義:ピープルパワー革命からの40年』、柴田直治 著、岩波新書、2024年 フィリピン史を手みじかに語ったのち、近代以降における同国の政治状況を紹介したルポルタージュです。 前大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏(1945年生まれ)の政策および為人(人となり)に、とりわけ重点が置かれました。 麻薬撲滅や […]
2024年10月17日 / 最終更新日時 : 2024年10月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本666:『基礎研究者:真理を探究する生き方』、大隅良典、永田和宏 共著、角川新書、2024年 心理学に「ハロー効果(後光効果)」という言葉があります。 ある人物に対する印象が、その人が有しているとある特徴に、多大な影響を受けてしまう現象を指します。 たとえば、よく知らない青年のことを「彼はきっと(スポーツマンらし […]
2024年9月6日 / 最終更新日時 : 2024年9月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本665:『2028年 街から書店が消える日』、小島俊一 著、プレジデント社、2024年 読書愛好家たちは、書籍類が売れなくなっている昨今、地元の本屋さんがすべて姿を消してしまうのではないかという不安を抱えています。 わたしもそのひとり。 とはいえ、わずか4年後に不安が現実化する可能性は予想していませんでした […]
2024年9月2日 / 最終更新日時 : 2024年9月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本664:『頼清徳:世界の命運を握る台湾新総統』、周玉蔲 著、産経新聞出版、2024年 頼清徳氏(らい・せいとく、1959年生まれ)は、2024年5月、台湾の第8代(第16期)総統に就任された人物です。 もともと内科の医師でいらっしゃり、政界に転身なさってからは台南市長や台湾行政院長(首相に相当)、さらに台 […]
2024年8月22日 / 最終更新日時 : 2024年8月22日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本663:『国家の危機』、ボブ・ウッドワード、ロバート・コスタ 共著、日経ビジネス人文庫、2024年 著者のおひとり、ウッドワード氏(1943年生まれ)。 ボブ・ウッドワード 著『FEAR 恐怖の男:トランプ政権の真実』、日本経済新聞出版社(2018年)「最近読んだ本220」 ボブ・ウッドワード 著『RAGE 怒り』、日 […]
2024年8月16日 / 最終更新日時 : 2024年8月16日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本662:『奏鳴曲 北里と鷗外』、海堂尊 著、文春文庫、2024年 北里柴三郎(1853~1931)と森鷗外(1862~1922)、ふたりの医学者を主人公に据えた歴史小説です。 著者の海堂氏(1961年生まれ)はご自作に関し、鷗外の言葉を援用しながら、 本作は衛生学や医療に関し「歴史其儘 […]
2024年8月7日 / 最終更新日時 : 2024年8月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本661:『天才たちのインテリジェンス』、佐藤優 著、ポプラ新書、2024年 作家および評論家として活躍されている佐藤氏(1960年生まれ)が現代の「天才たち」10名をゲストに迎え、語り合った対談集です。 登場人物を職業別で見ると、最多だったのは学界に身を置くかたがた、ほかに、漫画家・小説家・臨床 […]
2024年8月2日 / 最終更新日時 : 2024年8月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本660:『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』、福嶋聡 著、dZERO、2024年 京都大学文学部をご卒業後、ジュンク堂書店に入社された福嶋氏(1959年生まれ)。 お仕事を通し、いわゆる「ヘイト本」の氾濫に遭遇なさいました。 ヘイト本とは主に「『嫌中嫌韓』本(P. 37)」を指します。 今の社会にはい […]
2024年7月30日 / 最終更新日時 : 2024年7月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本659:『宋美齢秘録:「ドラゴン・レディ」蔣介石夫人の栄光と挫折』、譚璐美 著、小学館新書、2024年 宋美齢(そう・びれい、中国上海市生まれ、1898~2003)に焦点を合わせた書籍を読むのは今回が初めてです。 とはいえ、台湾や中国の歴史を語る本の中にしばしば彼女が登場してきたため、宋美齢がどんな人なのか、わたしは少しだ […]
2024年7月17日 / 最終更新日時 : 2024年7月17日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本658:『審判はつらいよ』、鵜飼克郎 著、小学館新書、2024年 ユニークな切り口の作品です。 本書の各章はサッカー、プロ野球、アマチュア野球、柔道、ボクシング、飛び込み(水泳)、ゴルフ、大相撲の審判員のインタビューで構成されている。(P. 4) 彼ら・彼女らは「競技への熱い思い、審判 […]