2023年10月11日 / 最終更新日時 : 2023年10月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本609:『2000年の桜庭和志』、柳澤健 著、文春文庫、2023年 プロレスラーで、総合格闘家としての実績も有されている、桜庭和志氏(1969年生まれ)。 上掲書は彼の闘いの半生をつぶさに語ったスポーツ・ノンフィクションです。 2017年に彼が米国の総合格闘技団体UFCより「殿堂入り表彰 […]
2023年10月10日 / 最終更新日時 : 2023年10月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本608:『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した:潜入・最低賃金労働の現場』、ジェームズ・ブラッドワース 著、光文社未来ライブラリー、2022年 ため息をつきながら読了しました。 イギリスにおける低所得者たちの重苦しい現実を紹介したドキュメンタリー。 ジャーナリストのブラッドワース氏が、身分を隠し、アマゾンやウーバーなどで働いた体験を綴(つづ)った作品です。 まっ […]
2023年9月27日 / 最終更新日時 : 2023年9月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本607:『放蕩の果て:自叙伝的批評集』、福田和也 著、草思社、2023年 批評家の福田氏(1960年生まれ)による、自分史を織り交ぜた文芸評論集です。 作品を氏は「自叙伝的批評」とお呼びになりましたが、私小説的批評とも言えますし、身辺雑記風批評、本人ドキュメンタリー批評、こうした表現も可能と思 […]
2023年9月20日 / 最終更新日時 : 2023年9月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本606:『トルコ怪獣記』、高野秀行 著、河出文庫、2023年 「未知動物(pp.10)」のことを和製英語で「UMA(pp.10)」と呼びます。 本書は、ノンフィクション作家の高野氏(1966年生まれ)が、お仲間と一緒にトルコ東部のワン湖に潜むといわれている「ジャナワール(pp.12 […]
2023年9月19日 / 最終更新日時 : 2023年9月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本605:『むしろ幻想が明快なのである:虫明亜呂無レトロスペクティブ』、高崎俊夫 編、ちくま文庫、2023年 わたしが初めて虫明亜呂無(むしあけ・あろむ、男性、1923~1991)の随筆に接したのは、もう半世紀前。 ラグビーを語った文章でした。 当時、自分自身がラグビー部員だった関係で内容に魅入られたこと、そして執筆者名が一風変 […]
2023年9月7日 / 最終更新日時 : 2023年9月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本604:『世界史の中のヤバい女たち』、黒澤はゆま 著、新潮新書、2023年 上掲書は、歴史小説家・黒澤氏(1979年生まれ)が世界史の中で大きなインパクトをのこした女性10数名を選び、その人生を紹介してくださった作品です。 感動したのは、第1章に出てくる英国『アーサー王物語』のエピソード。 アー […]
2023年9月6日 / 最終更新日時 : 2023年9月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本603:『アメリカがカルトに乗っ取られた!』、町山智浩 著、文藝春秋、2022年 アメリカ合衆国に居住して「22年(pp.271)」になられる著者(1962年生まれ)。 現地での体験記をつぎつぎ日本で出版なさっています。「最近読んだ本555」 『アメリカがカルトに~』も、そのひとつ。 今回は「オカルト […]
2023年9月5日 / 最終更新日時 : 2023年9月5日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本602:『最後の無頼派作家 梶山季之』、大下英治 著、さくら舎、2022年 梶山季之(1930~1975)がどれほど凄い書き手であったかは、 高橋呉郎 著『週刊誌風雲録』、ちくま文庫(2017年) 「最近読んだ本66」 武田徹 著『日本ノンフィクション史:ルポルタージュからアカデミック・ジャーナ […]
2023年8月29日 / 最終更新日時 : 2023年8月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本601:『戦国秘史秘伝:天下人、海賊、忍者と一揆の時代』、藤田達生 著、小学館新書、2023年 史学者で三重大学副学長の藤田氏(1958年生まれ)が、これまで種々の媒体に寄稿された歴史随筆・歴史小論類を集めた、アンソロジーです。 この本、テーマに整合性がなかったとまでは言わないものの、各部各章のつながりが弱く、あれ […]
2023年8月28日 / 最終更新日時 : 2023年8月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本600:『元ヤクザ弁護士』、諸橋仁智 著、彩図社、2023年 諸橋氏(1976年生まれ)は、約10年間ヤクザだった時期があり、背中に刺青も入れているそうなのですが、更生し、司法試験に合格され、いまは弁護士としてご活躍中です。 その体験記が上掲書でした。 ヤクザ稼業にもいろいろな種類 […]
2023年8月23日 / 最終更新日時 : 2023年8月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本599:『アイヒマンと日本人』、山崎雅弘 著、祥伝社新書、2023年 大学生だったとき、わたしは心理学の講義で、米国人心理学者スタンレー・ミルグラム(1933~1984)がおこなった服従に関する実験のこと、そしてそれが「アイヒマン実験」なる別称をもっていることを、学びました。 これがアイヒ […]
2023年8月17日 / 最終更新日時 : 2023年8月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本598:『幕末・明治 偉人たちの「定年後」』、河合敦 著、扶桑社文庫、2023年 江戸時代後半から明治時代にかけ活躍した偉人たちの現役引退後さらには晩年の生きかたに焦点をあてて、論評した列伝です。 わたしは歴史学に暗いいっぽう、歴史小説の類は少なからず読んできたため、上掲書においてはむかし何らかの作品 […]