2024年11月29日 / 最終更新日時 : 2024年11月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本669:『老いを読む 老いを書く』、酒井順子 著、講談社現代新書、2024年 酒井氏(1966年生まれ)が「文献レビュー」または「文献研究」と呼ばれる学術的手法を用いて本をお書きになった刻苦勉励を、わたしは、 酒井順子 著『百年の女:「婦人公論」が見た大正、昭和、平成』、中公文庫(2023年) の […]
2024年7月10日 / 最終更新日時 : 2024年7月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本655:『教養としての文明論:「もう西洋化しない」世界を見通す』、呉座勇一、與那覇潤 共著、ビジネス社、2024年 呉座氏(1980年生まれ)と與那覇氏(1979年生まれ)。 どちらも東京大学を卒業され、2024年現在ご活躍中の論客です。 上掲書は、おふたりが文明論の古典5冊を題材にしつつ「『いま』を語る(P. 7)」ことを企図した、 […]
2024年4月25日 / 最終更新日時 : 2024年4月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本647:『定年後に読む不滅の名著200選』、文藝春秋 編、文春新書、2024年 書中、多数の選者がいろいろな「不滅の名著」を紹介して下さっています。 ただし、どの名著も歯ごたえがありすぎ……。 わたしでしたら定年後には肩がこらない読物を手にするでしょうけれども、上掲書の選者たちはどうやら硬くて難解な […]
2024年4月10日 / 最終更新日時 : 2024年4月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本645:『大江健三郎論:怪物作家の「本当ノ事」』、井上隆史 著、光文社新書、2024年 白百合女子大学教授の井上氏(1963年生まれ)は、日本近代文学がご専門です。 東京大学文学部を卒業されました。 上掲書裏表紙に記されていた氏の学術活動歴を拝見すると、三島由紀夫(1925~1970)への関心が深い研究者で […]
2024年3月5日 / 最終更新日時 : 2024年3月5日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本637:『古本大全』、岡崎武志 著、ちくま文庫、2024年 岡崎氏(1957年生まれ)における古本への沸騰するほど熱い思いは、 岡崎武志 著『古本道入門:買うたのしみ、売るよろこび』、中公文庫(2017年)「最近読んだ本50」 で、知りました。 わたし自身、古本屋さんに入る瞬間は […]
2023年11月22日 / 最終更新日時 : 2023年11月22日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本619:『宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本 2015-2019』、宮部みゆき 著、中公新書ラクレ、2023年 書評ってどうしてこうおもしろいのでしょうか? わたしは宮部氏(1960年生まれ)を存じあげていなかったのですが、上掲書をひらくやグイグイ引き込まれ、あっというまに最終ページへ到達しました。 氏はミステリー小説家なのだそう […]
2023年11月1日 / 最終更新日時 : 2023年11月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本612:『新書100冊:視野を広げる読書』、高橋昌一郎 著、光文社新書、2023年 2019年7月~2023年7月に刊行された約5000冊の新書の中から、私が責任を持って選び抜いた「新書100冊」を紹介する。(pp.3) 比較的最近出版された新書を、膨大な数の中から厳選して紹介する、とても良い目論見の書 […]
2023年7月14日 / 最終更新日時 : 2023年7月15日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本592:『直木賞をとれなかった名作たち』、小谷野敦 著、筑摩書房、2023年 1935年(昭和10年)に始まり、現在まで毎年2回ずつ、名作と見なされた「大衆文学の長篇または短篇集(pp.15)」の作者に贈呈される直木賞。 上掲書は、同賞受賞をなしとげられなかった作家や作品のうち、小谷野氏(1962 […]
2023年6月30日 / 最終更新日時 : 2023年7月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本584:『編集者の読書論:面白い本の見つけ方、教えます』、駒井稔 著、光文社新書、2023年 現役の雑誌編集者でいらっしゃる駒井氏(1956年生まれ)が、編集者として堪能し、そして職業的な影響をお受けになられた、国内外の書籍多数を紹介した一冊。 書籍紹介だけでなく、著名人たちによる読書論も紹介されています。 たと […]
2023年3月7日 / 最終更新日時 : 2023年3月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本567:『知の巨人が選んだ世界の名著200』、佐藤優 著、宝島社新書、2023年 わたしは佐藤氏(1960年生まれ)を「知の巨人」のひとりと見なすことにやぶさかではありません。 かねてより同氏における読書量の膨大さと読了した本の内容を自在に取りだし活用なさる頭の良さに舌を巻いているからです。 上掲書は […]
2023年2月13日 / 最終更新日時 : 2023年2月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本564:『左京・遼太郎・安二郎:見果てぬ日本』、片山杜秀 著、新潮文庫、2023年 小松左京(1931~2011) 司馬遼太郎(1923~1996) 小津安二郎(1903~1963) 小松はSF小説家、司馬は歴史小説家、そして小津は映画監督です。 慶應義塾大学教授の片山氏(1963年生まれ)が、小松・司 […]
2023年2月8日 / 最終更新日時 : 2023年2月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本562:『ずばり池波正太郎』、里中哲彦 著、文春文庫、2023年 「よくまあ、こんな良い本に出会えたもんだ!」と満悦することが、読書の喜びの一部をなしています。 わたしにとっての『ずばり池波正太郎』は、まさしくその種の感慨を催される読物でした。 池波正太郎(1923~1990)。 昭和 […]