2024年11月13日 / 最終更新日時 : 2024年11月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本668:『ヒット映画の裏に職人あり!』、春日太一 著、小学館新書、2024年 本書は、現在の日本映画を支えるスタッフたち、12名のインタビュー集だ。(P. 3) 著者(1977年生まれ)が「はじめに」でお書きになっていた上記文章どおりの内容でした。 各インタビューで紡(つむ)ぎだされてくる、全編に […]
2024年10月17日 / 最終更新日時 : 2024年10月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本666:『基礎研究者:真理を探究する生き方』、大隅良典、永田和宏 共著、角川新書、2024年 心理学に「ハロー効果(後光効果)」という言葉があります。 ある人物に対する印象が、その人が有しているとある特徴に、多大な影響を受けてしまう現象を指します。 たとえば、よく知らない青年のことを「彼はきっと(スポーツマンらし […]
2024年9月6日 / 最終更新日時 : 2024年9月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本665:『2028年 街から書店が消える日』、小島俊一 著、プレジデント社、2024年 読書愛好家たちは、書籍類が売れなくなっている昨今、地元の本屋さんがすべて姿を消してしまうのではないかという不安を抱えています。 わたしもそのひとり。 とはいえ、わずか4年後に不安が現実化する可能性は予想していませんでした […]
2024年8月7日 / 最終更新日時 : 2024年8月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本661:『天才たちのインテリジェンス』、佐藤優 著、ポプラ新書、2024年 作家および評論家として活躍されている佐藤氏(1960年生まれ)が現代の「天才たち」10名をゲストに迎え、語り合った対談集です。 登場人物を職業別で見ると、最多だったのは学界に身を置くかたがた、ほかに、漫画家・小説家・臨床 […]
2024年8月2日 / 最終更新日時 : 2024年8月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本660:『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』、福嶋聡 著、dZERO、2024年 京都大学文学部をご卒業後、ジュンク堂書店に入社された福嶋氏(1959年生まれ)。 お仕事を通し、いわゆる「ヘイト本」の氾濫に遭遇なさいました。 ヘイト本とは主に「『嫌中嫌韓』本(P. 37)」を指します。 今の社会にはい […]
2024年7月10日 / 最終更新日時 : 2024年7月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本655:『教養としての文明論:「もう西洋化しない」世界を見通す』、呉座勇一、與那覇潤 共著、ビジネス社、2024年 呉座氏(1980年生まれ)と與那覇氏(1979年生まれ)。 どちらも東京大学を卒業され、2024年現在ご活躍中の論客です。 上掲書は、おふたりが文明論の古典5冊を題材にしつつ「『いま』を語る(P. 7)」ことを企図した、 […]
2024年4月3日 / 最終更新日時 : 2024年4月3日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本643:『バカ老人たちよ!』、勢古浩爾 著、夕日新書、2024年 わたしはこれまで勢古氏(1947年生まれ)のご著書をかなり読んできました。 「最近読んだ本74」 「最近読んだ本277」 率直なご意見に溜飲が下がる場合が多く、また、社会認識が深まる話題も豊富だったからです。 インテリっ […]
2024年2月9日 / 最終更新日時 : 2024年2月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本631:『なんかいやな感じ』、武田砂鉄 著、講談社、2023年 いまの日本に漂う「いやな感じ」あれこれを、武田氏(1982年生まれ)が抽出し、考察をほどこした評論です。 現代社会に関する内容である反面、各章のスタートはおおむね「平成の30年間(pp.2)」。 書中、喫茶店内での女子高 […]
2023年11月24日 / 最終更新日時 : 2023年11月26日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本620:『高学歴難民』、阿部恭子 著、講談社現代新書、2023年 大学院で博士号を取得しても就職先が見つからず、あるいは、学位を得たとはいえ目指していた資格が取れず、そのせいで不本意な毎日を過ごす人々に関するノンフィクションです。 著者は、大学院修了から月日が経って「賞味期限が切れてい […]
2023年11月15日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本617:『日本の歪み』、養老孟司、茂木健一郎、東浩紀 著、講談社現代新書、2023年 養老氏(1937年生まれ)、茂木氏(1962年生まれ)、東氏(1971年生まれ)、わが国を代表する知性と言っても過言ではない識者3名が語り合った、中身が濃い時事・歴史鼎談です。 談話の根底に流れているものは「日本社会の歪 […]
2023年8月28日 / 最終更新日時 : 2023年8月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本600:『元ヤクザ弁護士』、諸橋仁智 著、彩図社、2023年 諸橋氏(1976年生まれ)は、約10年間ヤクザだった時期があり、背中に刺青も入れているそうなのですが、更生し、司法試験に合格され、いまは弁護士としてご活躍中です。 その体験記が上掲書でした。 ヤクザ稼業にもいろいろな種類 […]
2023年8月8日 / 最終更新日時 : 2023年8月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本596:『ソース焼きそばの謎』、塩崎省吾 著、ハヤカワ新書、2023年 折節、無性にソース焼きそばを食べたくなることがあり、そんなとき、わたしは迷わず近隣のお店へ行き大盛りを注文します。 上掲書は「縁日の屋台。ありあわせの食材を使った土曜のお昼ごはん。コンビニで買ったカップ焼きそば。(pp. […]