2019年3月14日 / 最終更新日時 : 2019年3月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本230 『紋切型社会』、武田砂鉄著、新潮文庫、2019年。 まずは以下の文章。 人間の心理状態をテレビ番組の存在にスライドさせる代表例、というかほぼ唯一の例に「サザエさん症候群」がある。日曜の夜を迎えると翌日からの仕事が気になり […]
2018年12月27日 / 最終更新日時 : 2019年3月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本213 『「セクハラ」と「パワハラ」野党と「モラハラ」メディア』、藤原かずえ著、ワニブックス、2018年。 学問に「メタ分析」という研究法があります。 別の表現は、メタ・アナリシス。 すでに発表されている学術分析を満遍なく収集し […]
2018年8月16日 / 最終更新日時 : 2018年8月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本185 『日本衆愚社会』、呉智英著、小学館新書、2018年。 呉氏(1946年生まれ)は、わたしが最も尊敬する評論家です。 卓見の士で、軽妙なレトリックを用いながら多方面にわたる評論をなさってきました。 とりわけ「正確な言葉づか […]
2018年8月3日 / 最終更新日時 : 2018年8月5日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本180 『アクティブ・ニヒリズムを超えて』、西部邁、宮崎正弘共著、文芸社文庫、2018年。 ニヒリズムに関して、10代だったころ、わたしはロシアのツルゲーネフ(1818~1883)の小説を読んだことがあります。 イワン・ツルゲー […]
2018年7月23日 / 最終更新日時 : 2020年6月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本176 『知性は死なない:平成の鬱をこえて』、與那覇潤著、文藝春秋、2018年。 東京大学および同大の大学院でご勉強を終え、地方国立大学の准教授になられた著者(1979年生まれ)。 うつ病にかかってしまい、大学のお仕事を辞められ […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2018年6月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本172 『保守の遺言:JAP.COM衰滅の状況』、西部邁著、平凡社新書、2018年。 西部邁氏(1939~2018)。 高名な学者・論客でしたが、2018年1月に、自殺なさいました。 上掲書は故人の「絶筆」です。 わたしには西部 […]
2018年5月31日 / 最終更新日時 : 2018年6月3日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本165 『日本人はなぜ存在するか』、與那覇潤著、集英社文庫、2018年。 知的な刺激をたっぷり与えてくれた本でした。 「再帰性」という言葉を軸にしながら、日本史、日本国籍、日本文化、などを深遠に考察したものです。 再帰性とは、 […]
2018年4月24日 / 最終更新日時 : 2018年4月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本157 『日本を蝕む「極論」の正体』、古谷経衡著、新潮新書、2018年。 まず、著者(1982年生まれ)は「極論というものを目にすることが多くなった(pp.7)」旨を語られました。 ここでいう極論とは「コモンセンスから外れた物言 […]
2018年3月28日 / 最終更新日時 : 2018年3月28日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本148 『知的ヒントの見つけ方』、立花隆著、文春新書、2018年。 立花氏(1940年生まれ)の諸作のうち、わたしが名著と感嘆したのは、 『田中角栄研究 全記録』、講談社文庫(1982年) 『日本共産党の研究』、講談社文庫(19 […]
2018年3月14日 / 最終更新日時 : 2018年3月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本144 『社会をつくる「物語」の力:学者と作家の創造的対話』、木村草太、新城カズマ共著、光文社新書、2018年。 おどろきました。 副題に「創造的対話」という語が提示されており、そうはいっても、ふつう結局「羊頭狗肉(ようとう・く […]
2018年1月9日 / 最終更新日時 : 2018年1月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本126 『現代日本の批評 1975-2001』、東浩紀監修、講談社、2017年。 心理学に「メタ認知」という術語があります。 自分が認知している状況を、ワンランク上の位置から俯瞰的に認知する、そういう意味合いの言葉です。 メタ認 […]
2017年10月2日 / 最終更新日時 : 2017年12月26日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本103 『ナショナリズムの正体』、半藤一利、保阪正康共著、文春文庫、2017年。 半藤氏(1930年生まれ)、保阪氏(1939年生まれ)、碩学おふたりの対談を書籍化したものです。 対談の目標は(明言されているわけではありませんが […]