『ラガーにゃん:猫でもわかるラグビー入門「初級編・1」』、廣瀬俊朗解説、そにしけんじ作画、光文社、2019年。

とあるラグビー選手がグランドで多数のネコに囲まれ、ネコの群れに向かって、

「ラグビー…、やりたいの!?」(pp.7)

こう問いかけ、始まるマンガです。

第1巻は、初心者だったネコたちが、選手の指導で徐々にラグビールール、ボールの蹴りかた、身体の使いかた、などをマスターしてゆき、やがて(「オールブラックス」を思わせる)「黒猫ラガーにゃんズ」との対戦が近づいてくる、以上のような展開でした。

マンガとはいえ、しかも女性誌に連載されているマンガだそうですから、人がネコに囲まれた際は、ふつう「お腹がすいたの?」あるいは「なでてほしいの?」でしょう。

しかるに……、いいえ、そういう突っ込みは控えます。

わたしはネコ好き、しかも往年のラガーマンですし。

その「往年」ですが、昭和時代、日本においてラグビーフットボールは押しも押されもせぬ人気スポーツでした。

現在は、サッカーだのカーリングだの「eスポーツ」だの何だのに押されまくって、過去の栄光が地に落ちている状況です。

無念です。

ラグビーはそれほどきつくないうえ、痛くなく、怪我だってめったにせず、ぜんぜん不潔でもなくて、むしろ美容やダイエットそしてアンチ・エイジングにうってつけの競技なのに、世間は理解してくれません。

「ラグビーワールドカップ2019」日本開催が目前となったいま、関係者・経験者のだれもが、同大会をきっかけにしたラグビー人気の復活を祈願していることでしょう。

わたしもまた(本書発行を含めた)各種の動きに注目しているひとりです。

『ラガーにゃん』は、解説者ばかりではなく作画者もラグビーご出身ですので、安心して読めます。

ラグビーの解説がわかりやすいうえ、登場するどのネコも可愛らしい、楽しくほんわかしたマンガでした。

わたし的には、112ページのネコ・バックス陣による「ランニング・パス」のシーンが、印象にのこりました。

「この作品、ぜひとも話題になってほしい」と心底期待しているところです。

金原俊輔