『あと20年でなくなる50の仕事』、水野操著、青春新書、2015年。

わたしはむかし、形態安定加工のシャツが販売されだしたときに、「こういうものが出たらクリーニング業者は困るのではないか」と思いました。

スマホに「ナビ」の機能があると知ってからは、カーナビを製作している会社の今後が心配になりました。

ごく最近の経験としては、行きつけのスーパーマーケットのレジに自動精算機が設置され、先日まで多数いらしたレジ係の人たちの数が減りました。
「いらっしゃらなくなった方々は解雇されたのではないか」と、つらい気持ちで想像しています。

技術の発展にともない、勤労者への影響がどうしても生じてくるようです。

こうしたことを背景に、強い興味のもと、上掲書を読みだしました。

コンピュータやAI(人工知能)あるいはロボットの進歩により、長く人間がおこなっていた仕事に余波がおよび、多数の業種において人が従事する必要がなくなってくる、人の仕事が奪われだす、という可能性が書かれていました。

説得力がありました。

具体的に、どの種の仕事がロボットなどに奪われるのかについては、本の根幹となる情報ですから、わたしが勝手に紹介するわけにはいきません。

しかし、読んで知った自分がらみの仕事の件ぐらいは、書いてもかまわないでしょう。

わたしは現在、大学教員、カウンセラー、経営者、以上3つの職を有しています。
同書によれば、3つはどれも「人間であること」が要請されている仕事であるため、当分のあいだ大丈夫とのことです。(注)

ホッとしました・・・。

ただし、大学教員は「コンピューターを武器に活躍していける業種(pp.183)」と述べられており、これはパソコン操作が苦手でパソコンを武器にする能力など薬にするほどもないわたしにとって、不吉な指摘でした。

(注)本書に「カウンセラー」の語は登場しませんが、カウンセラーにかなり近い職種である「ソーシャルワーカー」が安泰の由だったので、わたしはカウンセラーのほうも安泰と(希望的に)観測しました。

金原俊輔