2024年11月6日 / 最終更新日時 : 2024年11月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本667:『ルポ フィリピンの民主主義:ピープルパワー革命からの40年』、柴田直治 著、岩波新書、2024年 フィリピン史を手みじかに語ったのち、近代以降における同国の政治状況を紹介したルポルタージュです。 前大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏(1945年生まれ)の政策および為人(人となり)に、とりわけ重点が置かれました。 麻薬撲滅や […]
2024年4月19日 / 最終更新日時 : 2024年5月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本646:『東京アンダーワールド』、ロバート・ホワイティング 著、角川新書、2024年 ホワイティング氏(1942年生まれ)は、わたしが若かったころから高名だった作家です。 今回、初めて氏のご著書を読みました。 タイトル内の「アンダーワールド」とは「暗黒街」を意味します。 『東京アンダーワールド』は、二コラ […]
2023年12月13日 / 最終更新日時 : 2023年12月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本624:『詐欺師入門:騙しの天才たち、その華麗なる手口』、デイヴィッド・W・モラー 著、光文社未来ライブラリー、2023年 上掲書は、わたしにとってふたつの理由で期待外れでした。 理由のひとつめはこうです。 書中で紹介されている「騙し」の「手口」が、映画、 ジョージ・ロイ・ヒル 監督『スティング』(1973年) を通して、われわれ一般人が少な […]
2023年11月21日 / 最終更新日時 : 2023年11月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本618:『ベートーヴェン捏造:名プロデューサーは嘘をつく』、かげはら史帆 著、河出文庫、2023年 倒叙ミステリーと称される分野があり、これは物語の冒頭から真犯人が誰なのか分っている種類のミステリーを意味します。 『ベートーヴェン捏造』は、さしずめ倒叙ノンフィクション。 音楽家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(17 […]
2023年8月2日 / 最終更新日時 : 2023年8月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本595:『母という呪縛 娘という牢獄』、齊藤彩 著、講談社、2022年 異様で、やるせなく、不快感すら生じる、重たい犯罪ノンフィクションです。 実母の髙崎妙子氏(仮名)に医学部医学科入学を強要されたひとり娘あかり氏(仮名)は、進学校を卒業後、9年間の浪人生活をおくりました。 けっきょく医学科 […]
2023年4月26日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本574:『中国仰天事件簿:欲望止まず やがて哀しき人々』、楊逸 著、WAC、2023年 1964年、中国ハルビン市のお生まれで、1987年に来日され、お茶の水女子大学卒業後に作家としてご活躍、芥川賞も受賞なさった、楊逸(ヤン・イー)氏。 2023年現在、日本大学芸術学部で教鞭をおとりになっているそうです。 […]
2023年2月9日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本563:『テロルの原点:安田善次郎暗殺事件』、中島岳志 著、新潮文庫、2023年 わたしは、いつか、明治時代および大正時代の実業家・安田善次郎(1838~1921)に関する知識を得たいと思っていたのですが、機会をつくれないまま、安田を語った評伝に目をとおすより先に、彼を暗殺した人物の話を読む次第となり […]
2022年12月23日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本555:『引き裂かれるアメリカ:銃、中絶、選挙、政教分離、最高裁の暴走』、町山智浩、BS朝日「町山智浩のアメリカの今を知るTV」制作チーム 著、SB新書、2022年 テレビ番組での町山氏(1962年生まれ)の発言を整理し、新書にした読物。 ご発言は、おもに藤谷文子氏(1979年生まれ)を相方に、展開なさっています。 わたしは当初、藤谷氏がどなたなのか分らなかったのですが、やがて「ハリ […]
2022年7月21日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本522:『対テロ工作員になった私:「ごく普通の女子学生」がCIAにスカウトされて』、トレイシー・ワルダー 著、ジェシカ・アニャ・ブラウ 編、原書房、2022年 米国カリフォルニア州の南カリフォルニア大学で歴史学を専攻していたワルダー氏(1978年生まれ)。 当初は教員志望だったものの、大学のキャンパスで開かれた就職説明会に参加し、「中央情報局と書かれたボール紙の名札を置いた、閑 […]
2022年6月6日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本513:『キャッチ・アンド・キル』、ローナン・ファロー 著、文藝春秋、2022年 ふう。 緊張しながら読み進みました。 アメリカ合衆国の映画プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタイン氏(1952年生まれ)は、20年以上、周囲の女性たちにレイプや深刻なセクハラを繰り返していたそうです。 多数の関係者 […]
2022年4月12日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本500:『ばらまき:河井夫妻大規模買収事件 全記録』、中国新聞「決別 金権政治」取材班 著、集英社、2021年 広島県選出の衆議院議員・河井克行氏および参議院議員・河井案里氏夫妻による買収事件を追った政治ルポルタージュです。 この事件、容疑者ふたりが現職の国会議員だったこと、克行氏にいたっては法務大臣だったこと、買収された人数は1 […]
2020年10月2日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本373 『平成の裏仕事師列伝 ビヨンド』、株山栄、佐藤正喜、他 共著、鉄人文庫、2020年。 悪徳教材セールスマン、プロ野球賭博の胴元、スキャンダル製造屋、ヤミ蟹ブローカー、不徳義デベロッパー……、日本社会の枠外で蠢(うごめ)い […]