2025年5月8日 / 最終更新日時 : 2025年5月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本689:『三島由紀夫の日蝕 完全版』、石原慎太郎 著、実業之日本社、2025年 三島由紀夫(1925~1970)を俎上(そじょう)にのぼした人物論そして彼の対談録です。 三島と親しかった石原慎太郎(1932~2022)の手に成る一冊でした。 人物論は論旨が明確であり、仮借(かしゃく)ない批判も含まれ […]
2025年4月18日 / 最終更新日時 : 2025年4月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本686:『甘粕大尉』、角田房子 著、朝日文庫、2025年 わたしが過去に読んだ、甘粕正彦(1891~1945)を主人公に置くノンフィクションは、 『甘粕正彦 乱心の曠野』、佐野眞一 著、新潮社、2008年 この一冊だけです。 ただし、 『満映秘史:栄華、崩壊、中国映画草創』、石 […]
2025年4月11日 / 最終更新日時 : 2025年4月26日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本685:『田中角栄の昭和』、保阪正康 著、朝日文庫、2025年 第64代および第65代の内閣総理大臣・田中角栄(1918~1993)に関する評伝です。 生年と没年を元号で記せば、大正7年に誕生、平成5年死去、こうなります。 彼の主たる活動期はタイトルどおり「昭和」でした。 田中が臨時 […]
2025年4月10日 / 最終更新日時 : 2025年4月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本684:『三流シェフ』、三國清三 著、幻冬舎文庫、2025年 上掲書の「解説」によれば、本タイトルは未(いま)だ「志の途中であるという思いを込めた(P. 246)」意味合いらしいのですが、いずれにせよ「三流シェフ」どころか一流のシェフでいらっしゃる三國氏(1954年生まれ)。 同氏 […]
2025年4月4日 / 最終更新日時 : 2025年4月5日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本682:『遠い「山びこ」:無着成恭と教え子たちの40年』、佐野眞一 著、中公文庫、2025年 『山びこ学校』、無着成恭 編、角川文庫、1969年 『山びこ学校』は、無着成恭(むちゃく・せいきょう、1927~2023)が担任として指導した山形県南村山郡山元村「山元中学校男子22名、女子21名、計43名(佐野 書、P […]
2025年2月7日 / 最終更新日時 : 2025年2月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本678:『宮内官僚 森鷗外:「昭和」改元 影の立役者』、野口武則 著、角川新書、2025年 上掲書ではふたつの主題が論じられました。 ひとつは、陸軍を退役後に宮内省高官となった森鷗外(1862~1922)が、皇室史の編さんや元号制度の整備に携わった件。 もうひとつは、鷗外の有名な遺言の件です。 最初に、ひとつめ […]
2025年1月9日 / 最終更新日時 : 2025年1月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本675:『漫画のカリスマ:白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎』、長山靖生 著、光文社新書、2024年 上掲書は「『漫画のカリスマ』ともいうべき表現者たち(P. 4)」を対象とした評伝です。 わたしの場合、副題に名前が入っている4名のうち、白土三平(1932~2021)・つげ義春(1937年生まれ)を愛読し、いっぽう、残り […]
2024年12月27日 / 最終更新日時 : 2024年12月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本674:『力道山未亡人』、細田昌志 著、小学館、2024年 プロレスラーであり実業家でもあった力道山(1924~1963)、日本航空のスチュワーデスとして働いていた田中敬子氏(1941年生まれ)。 ふたりは1963年6月に結婚しました。 ご結婚のとき田中氏は21歳。 しかし、半年 […]
2024年12月12日 / 最終更新日時 : 2024年12月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本672:『新東京アウトサイダーズ』、ロバート・ホワイティング 著、角川新書、2024年 上掲書は、 ロバート・ホワイティング 著『東京アンダーワールド』、角川新書(2024年)「最近読んだ本646」 の続編です。 完全な続編とは言えないかもしれませんが、ほぼ続編。 前著が二コラ・ザペッティ(1921?~19 […]
2024年8月16日 / 最終更新日時 : 2024年8月16日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本662:『奏鳴曲 北里と鷗外』、海堂尊 著、文春文庫、2024年 北里柴三郎(1853~1931)と森鷗外(1862~1922)、ふたりの医学者を主人公に据えた歴史小説です。 著者の海堂氏(1961年生まれ)はご自作に関し、鷗外の言葉を援用しながら、 本作は衛生学や医療に関し「歴史其儘 […]
2024年7月12日 / 最終更新日時 : 2024年7月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本657:『キリンを作った男:マーケティングの天才・前田仁の生涯』、永井隆 著、新潮文庫、2024年 前田仁(1950~2020)は、山梨県生まれ、大阪府育ち、1973年に関西学院大学を卒業しました。 その年、キリンビールに入社し、爾来、同社で活躍。 人口に膾炙(かいしゃ)する業績は、ビール「一番搾(しぼ)り」、発泡酒「 […]
2024年5月28日 / 最終更新日時 : 2024年5月31日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本652:『黄金の刻:小説 服部金太郎』、楡周平 著、集英社文庫、2024年 楡氏(1957年生まれ)は和光大学を卒業していらっしゃり、したがって、わが同窓生です。 ご本名は存じません。 1955年生まれである当方と世代が近いので、おそらく彼とわたしのどちらもが在学していた時期に学生食堂や喫茶室や […]