2024年11月6日 / 最終更新日時 : 2024年11月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本667:『ルポ フィリピンの民主主義:ピープルパワー革命からの40年』、柴田直治 著、岩波新書、2024年 フィリピン史を手みじかに語ったのち、近代以降における同国の政治状況を紹介したルポルタージュです。 前大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏(1945年生まれ)の政策および為人(人となり)に、とりわけ重点が置かれました。 麻薬撲滅や […]
2024年9月2日 / 最終更新日時 : 2024年9月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本664:『頼清徳:世界の命運を握る台湾新総統』、周玉蔲 著、産経新聞出版、2024年 頼清徳氏(らい・せいとく、1959年生まれ)は、2024年5月、台湾の第8代(第16期)総統に就任された人物です。 もともと内科の医師でいらっしゃり、政界に転身なさってからは台南市長や台湾行政院長(首相に相当)、さらに台 […]
2024年8月22日 / 最終更新日時 : 2024年8月22日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本663:『国家の危機』、ボブ・ウッドワード、ロバート・コスタ 共著、日経ビジネス人文庫、2024年 著者のおひとり、ウッドワード氏(1943年生まれ)。 ボブ・ウッドワード 著『FEAR 恐怖の男:トランプ政権の真実』、日本経済新聞出版社(2018年)「最近読んだ本220」 ボブ・ウッドワード 著『RAGE 怒り』、日 […]
2024年7月11日 / 最終更新日時 : 2024年7月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本656:『イランの地下世界』、若宮總 著、角川新書、2024年 10代でイランに魅せられ、20代以降より同国に出入りしている著者。 諸般の事情で「若宮總」のペンネームを用いて本書を上梓されました。 「1970年代に日本の某県で生まれた(P. 282)」由です。 わたしは、 ナルゲス・ […]
2024年5月9日 / 最終更新日時 : 2024年5月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本650:『白い拷問:自由のために闘うイラン女性の記録』、ナルゲス・モハンマディ 著、講談社、2024年 襟(えり)を正して読むべき本でした。 著者モハンマディ氏(1972年生まれ)は、イランの人権活動家。 女性の権利を強く訴えるフェミニスト運動の主導者であると同時に、ジェンダーやセクシュアリティ、人種、宗教、階級に基づくす […]
2023年12月25日 / 最終更新日時 : 2023年12月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本625:『ケマル・アタテュルク:オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父』、小笠原弘幸 著、中公新書、2023年 高校時代、世界史の授業でケマル・アタテュルク(1881頃~1938)について学びました(当時の発音は「アタテュルク」ではなく「アタチュルク」だったような……)。 しかし、彼がトルコの軍人かつ政治家であったという事実以外、 […]
2023年11月15日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本617:『日本の歪み』、養老孟司、茂木健一郎、東浩紀 著、講談社現代新書、2023年 養老氏(1937年生まれ)、茂木氏(1962年生まれ)、東氏(1971年生まれ)、わが国を代表する知性と言っても過言ではない識者3名が語り合った、中身が濃い時事・歴史鼎談です。 談話の根底に流れているものは「日本社会の歪 […]
2023年2月9日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本563:『テロルの原点:安田善次郎暗殺事件』、中島岳志 著、新潮文庫、2023年 わたしは、いつか、明治時代および大正時代の実業家・安田善次郎(1838~1921)に関する知識を得たいと思っていたのですが、機会をつくれないまま、安田を語った評伝に目をとおすより先に、彼を暗殺した人物の話を読む次第となり […]
2023年1月24日 / 最終更新日時 : 2023年1月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本558:『香港少年 燃ゆ』、西谷格 著、小学館、2022年 2019年から2020年にかけて香港で起こった大規模なデモ。 『香港少年~』は、そのデモに参加していた15歳の香港人少年を、わが国出身のルポライター西谷氏(1981年生まれ)が数年間にわたり取材した、政治ノンフィクション […]
2022年12月21日 / 最終更新日時 : 2022年12月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本554:『ウクライナ戦争と米中対立:帝国主義に逆襲される世界』、峯村健司、小泉悠、鈴木一人、村野将、小野田治、細谷雄一 著、幻冬舎新書、2022年 ロシア連邦は、2022年2月、隣接するウクライナへ軍事侵攻を開始しました。 そしてまもなく1年が経とうとしています。 このできごとの呼称は今のところ完全には統一されておらず、メディアや個人によってまちまちなのですが、上掲 […]
2022年11月11日 / 最終更新日時 : 2022年11月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本546:『強権的指導者の時代:民主主義を脅かす世界の新潮流』、ギデオン・ラックマン 著、日本経済新聞出版、2022年 各国における現役の「強権的指導者」18名の人柄や政治手法を論じた本です。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、中国の習近平総書記、といった誰もが知る面々が語られたいっぽ […]
2022年10月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本543:『台湾に何が起きているのか』、福島香織 著、PHP新書、2022年 東アジアの歴史・政治を熟知されている福島氏(1967年生まれ)が、2022年9月現在における、台湾および周辺諸国の情勢をまとめられました。 いまの台湾は、いつ、なにが起こっても、不思議ではない状況に置かれています。 なに […]