『新黒沢 最強伝説』第4巻、第5巻、福本伸行作画、小学館、2015年。

同じ作者による『最強伝説 黒沢』(全11巻)というすでに完結したマンガがあり、上掲書はその続編です。

前作『最強伝説 黒沢』は、残念な人生をすごしていた中年男が「これではいけない」と少しずつ自分を変えてゆく様子を描いた、感動せずにはいられない名作でした。
最終巻ではかなりジーンときました。

わたしとしては、そのまま終わっておいてくれたほうがありがたかったのですが、続編『新黒沢 最強伝説』が出てしまいました。
やむをえないので、ずっと購入しています。

この続編『新黒沢』第4巻から第5巻にかけて、チェ・ゲバラ(1928~1967)のエピソードが語られました。
無私・無欲の人柄であったことに焦点があてられています。

わたしは高校時代に三好徹著『チェ・ゲバラ伝』、文藝春秋(1971年)を読んでゲバラを知り、敬意をおぼえました。

その後、年を取るにともない彼のことは忘れてしまったのですが、『新黒沢』を開いていた際に突然思いださせられた感じです。

2015年、伊高浩昭著『チェ・ゲバラ:旅、キューバ革命、ボリビア』、中公新書も出版されました。
資料を駆使した精緻な本です。

ゲバラは現代を生きるわれわれがモデルとすべき歴史上の人物のひとりであり、それが昨今のマンガや書籍であつかわれる状況につながったのかもしれません。

なお、『新黒沢 最強伝説』は、スタート時は前作に劣るような気がしたものの、しだいにおもしろさが高まってきています。

金原俊輔