2023年2月9日 / 最終更新日時 : 2023年2月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本563:『テロルの原点:安田善次郎暗殺事件』、中島岳志 著、新潮文庫、2023年 わたしは、いつか、明治時代および大正時代の実業家・安田善次郎(1838~1921)に関する知識を得たいと思っていたのですが、機会をつくれないまま、安田を語った評伝に目をとおすより先に、彼を暗殺した人物の話を読む次第となり […]
2023年1月24日 / 最終更新日時 : 2023年1月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本558:『香港少年 燃ゆ』、西谷格 著、小学館、2022年 2019年から2020年にかけて香港で起こった大規模なデモ。 『香港少年~』は、そのデモに参加していた15歳の香港人少年を、わが国出身のルポライター西谷氏(1981年生まれ)が数年間にわたり取材した、政治ノンフィクション […]
2022年12月21日 / 最終更新日時 : 2022年12月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本554:『ウクライナ戦争と米中対立:帝国主義に逆襲される世界』、峯村健司、小泉悠、鈴木一人、村野将、小野田治、細谷雄一 著、幻冬舎新書、2022年 ロシア連邦は、2022年2月、隣接するウクライナへ軍事侵攻を開始しました。 そしてまもなく1年が経とうとしています。 このできごとの呼称は今のところ完全には統一されておらず、メディアや個人によってまちまちなのですが、上掲 […]
2022年11月11日 / 最終更新日時 : 2022年11月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本546:『強権的指導者の時代:民主主義を脅かす世界の新潮流』、ギデオン・ラックマン 著、日本経済新聞出版、2022年 各国における現役の「強権的指導者」18名の人柄や政治手法を論じた本です。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、中国の習近平総書記、といった誰もが知る面々が語られたいっぽ […]
2022年10月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本543:『台湾に何が起きているのか』、福島香織 著、PHP新書、2022年 東アジアの歴史・政治を熟知されている福島氏(1967年生まれ)が、2022年9月現在における、台湾および周辺諸国の情勢をまとめられました。 いまの台湾は、いつ、なにが起こっても、不思議ではない状況に置かれています。 なに […]
2022年9月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本533:『韓国民主政治の自壊』、鈴置高史 著、新潮新書、2022年 鈴置氏(1954年生まれ)は、日本経済新聞社に勤務時代、ソウル特派員だった由です。 韓国通でいらっしゃるわけで、そんなかたのご執筆による上掲書の特徴は、韓国とベネズエラを比較しつつ論を進められた点。 比較のきっかけは、 […]
2022年7月21日 / 最終更新日時 : 2022年7月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本522:『対テロ工作員になった私:「ごく普通の女子学生」がCIAにスカウトされて』、トレイシー・ワルダー 著、ジェシカ・アニャ・ブラウ 編、原書房、2022年 米国カリフォルニア州の南カリフォルニア大学で歴史学を専攻していたワルダー氏(1978年生まれ)。 当初は教員志望だったものの、大学のキャンパスで開かれた就職説明会に参加し、「中央情報局と書かれたボール紙の名札を置いた、閑 […]
2022年7月7日 / 最終更新日時 : 2022年7月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本521:『よくも言ってくれたよな』、中川淳一郎 著、新潮新書、2022年 上掲書は日本社会に対する「時事批評(pp.7)」で、基本テーマは「コロナ騒動(pp.5)」。 わたしは中川氏(1973年生まれ)の著作をこれまで読んだことがなく、お名前も今回初めて知りました。 読了し、氏はおもしろい話題 […]
2022年6月17日 / 最終更新日時 : 2022年6月17日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本516:『「歴史の終わり」の後で』、フランシス・フクヤマ、マチルデ・ファスティング 編著、中央公論新社、2022年 英語に「Dense(デンス)」という表現があります。 意味は「密度が濃い」。 わたしのアメリカ留学時代、教官たちが折にふれ「デンスな文章を用いて論文を書きなさい」とおっしゃっていました。 たとえば、「この学説を評価してい […]
2022年5月20日 / 最終更新日時 : 2022年5月20日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本510:『変見自在 バイデンは赤い』、高山正之 著、新潮社、2022年 『週刊 新潮』に連載中の「変見自在」シリーズが単行本化されたものです。 わたしは、単行本や文庫となった同シリーズのうち、これまで5~6冊ほど読了し、 「最近読んだ本367」 「最近読んだ本406」 2冊を当コラムにて取り […]
2022年5月6日 / 最終更新日時 : 2022年5月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本503:『石原慎太郎伝』、大下英治 著、MdN新書、2022年 石原慎太郎(1932~2022)の89年におよぶ足跡を眺望した評伝。 当人没後わずかひと月で出版された作品ですから、たぶん大下氏(1944年生まれ)があちこちに載せていた過去の論考・記事を急遽まとめたものと思われます。 […]
2022年4月12日 / 最終更新日時 : 2022年4月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本500:『ばらまき:河井夫妻大規模買収事件 全記録』、中国新聞「決別 金権政治」取材班 著、集英社、2021年 広島県選出の衆議院議員・河井克行氏および参議院議員・河井案里氏夫妻による買収事件を追った政治ルポルタージュです。 この事件、容疑者ふたりが現職の国会議員だったこと、克行氏にいたっては法務大臣だったこと、買収された人数は1 […]