2023年11月22日 / 最終更新日時 : 2023年11月22日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本619:『宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本 2015-2019』、宮部みゆき 著、中公新書ラクレ、2023年 書評ってどうしてこうおもしろいのでしょうか? わたしは宮部氏(1960年生まれ)を存じあげていなかったのですが、上掲書をひらくやグイグイ引き込まれ、あっというまに最終ページへ到達しました。 氏はミステリー小説家なのだそう […]
2023年11月1日 / 最終更新日時 : 2023年11月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本612:『新書100冊:視野を広げる読書』、高橋昌一郎 著、光文社新書、2023年 2019年7月~2023年7月に刊行された約5000冊の新書の中から、私が責任を持って選び抜いた「新書100冊」を紹介する。(pp.3) 比較的最近出版された新書を、膨大な数の中から厳選して紹介する、とても良い目論見の書 […]
2023年7月14日 / 最終更新日時 : 2023年7月15日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本592:『直木賞をとれなかった名作たち』、小谷野敦 著、筑摩書房、2023年 1935年(昭和10年)に始まり、現在まで毎年2回ずつ、名作と見なされた「大衆文学の長篇または短篇集(pp.15)」の作者に贈呈される直木賞。 上掲書は、同賞受賞をなしとげられなかった作家や作品のうち、小谷野氏(1962 […]
2023年6月30日 / 最終更新日時 : 2023年7月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本584:『編集者の読書論:面白い本の見つけ方、教えます』、駒井稔 著、光文社新書、2023年 現役の雑誌編集者でいらっしゃる駒井氏(1956年生まれ)が、編集者として堪能し、そして職業的な影響をお受けになられた、国内外の書籍多数を紹介した一冊。 書籍紹介だけでなく、著名人たちによる読書論も紹介されています。 たと […]
2023年3月7日 / 最終更新日時 : 2023年3月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本567:『知の巨人が選んだ世界の名著200』、佐藤優 著、宝島社新書、2023年 わたしは佐藤氏(1960年生まれ)を「知の巨人」のひとりと見なすことにやぶさかではありません。 かねてより同氏における読書量の膨大さと読了した本の内容を自在に取りだし活用なさる頭の良さに舌を巻いているからです。 上掲書は […]
2023年2月13日 / 最終更新日時 : 2023年2月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本564:『左京・遼太郎・安二郎:見果てぬ日本』、片山杜秀 著、新潮文庫、2023年 小松左京(1931~2011) 司馬遼太郎(1923~1996) 小津安二郎(1903~1963) 小松はSF小説家、司馬は歴史小説家、そして小津は映画監督です。 慶應義塾大学教授の片山氏(1963年生まれ)が、小松・司 […]
2023年2月8日 / 最終更新日時 : 2023年2月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本562:『ずばり池波正太郎』、里中哲彦 著、文春文庫、2023年 「よくまあ、こんな良い本に出会えたもんだ!」と満悦することが、読書の喜びの一部をなしています。 わたしにとっての『ずばり池波正太郎』は、まさしくその種の感慨を催される読物でした。 池波正太郎(1923~1990)。 昭和 […]
2022年12月13日 / 最終更新日時 : 2022年12月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本553:『一冊に名著100冊がギュッと詰まった凄い本』、大岡玲 著、講談社、2022年 これは、大岡氏(1958年生まれ)が『日刊ゲンダイ』紙で約3年半連載なさった随筆を、新書化したものです。 小説・マンガ・ノンフィクション・学術書といったあらゆる領域の本、全100冊、に対するコメント。 100冊の著者たち […]
2022年12月6日 / 最終更新日時 : 2022年12月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本550:『老年の読書』、前田速夫 著、新潮社、2022年 高年齢である人々に、老いや死を考察したいろいろな本を紹介する、いぶし銀的な書評集です。 著者の前田氏(1944年生まれ)は、本書ご執筆時、76歳でいらっしゃいました(2022年現在は78歳)。 私ぐらいの年になると、深夜 […]
2022年10月31日 / 最終更新日時 : 2022年10月31日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本544:『司馬遼太郎の時代:歴史と大衆教養主義』、福間良明 著、中公新書、2022年 歴史小説家・司馬遼太郎(1923~1996)が発表した作品を、彼の経歴や存命中の社会背景に照らし合わせながら解説した本です。 なぜ多くの作品が読者に受け入れられたのか、作品において不十分だった点は何か、に関し精査がなされ […]
2022年9月14日 / 最終更新日時 : 2022年9月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本536:『読書の裏側:千夜千冊エディション』、松岡正剛 著、角川文庫、2022年 猛獣が肉に食らいつき咀嚼して全栄養を吸収するかのように、松岡氏(1944年生まれ)は本に食らいつき咀嚼され内容を吸収なさいます。 その読書量および知識の幅広さは現代日本最高峰レベル、ただただ感服のほかありません。 上掲書 […]
2022年5月16日 / 最終更新日時 : 2022年5月16日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本508:『作家との遭遇』、沢木耕太郎 著、新潮文庫、2022年 ノンフィクション・ライターの沢木氏(1947年生まれ)による、一種の文芸批評です。 本書執筆時に活躍中だった作家、すでに物故していた作家、どちらをも俎上に載せていらっしゃるものの、存命者のほうが多く、すると、評されたご当 […]