2024年9月2日 / 最終更新日時 : 2024年9月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本664:『頼清徳:世界の命運を握る台湾新総統』、周玉蔲 著、産経新聞出版、2024年 頼清徳氏(らい・せいとく、1959年生まれ)は、2024年5月、台湾の第8代(第16期)総統に就任された人物です。 もともと内科の医師でいらっしゃり、政界に転身なさってからは台南市長や台湾行政院長(首相に相当)、さらに台 […]
2024年7月30日 / 最終更新日時 : 2024年7月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本659:『宋美齢秘録:「ドラゴン・レディ」蔣介石夫人の栄光と挫折』、譚璐美 著、小学館新書、2024年 宋美齢(そう・びれい、中国上海市生まれ、1898~2003)に焦点を合わせた書籍を読むのは今回が初めてです。 とはいえ、台湾や中国の歴史を語る本の中にしばしば彼女が登場してきたため、宋美齢がどんな人なのか、わたしは少しだ […]
2024年4月19日 / 最終更新日時 : 2024年5月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本646:『東京アンダーワールド』、ロバート・ホワイティング 著、角川新書、2024年 ホワイティング氏(1942年生まれ)は、わたしが若かったころから高名だった作家です。 今回、初めて氏のご著書を読みました。 タイトル内の「アンダーワールド」とは「暗黒街」を意味します。 『東京アンダーワールド』は、二コラ […]
2023年12月25日 / 最終更新日時 : 2023年12月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本625:『ケマル・アタテュルク:オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父』、小笠原弘幸 著、中公新書、2023年 高校時代、世界史の授業でケマル・アタテュルク(1881頃~1938)について学びました(当時の発音は「アタテュルク」ではなく「アタチュルク」だったような……)。 しかし、彼がトルコの軍人かつ政治家であったという事実以外、 […]
2023年11月21日 / 最終更新日時 : 2023年11月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本618:『ベートーヴェン捏造:名プロデューサーは嘘をつく』、かげはら史帆 著、河出文庫、2023年 倒叙ミステリーと称される分野があり、これは物語の冒頭から真犯人が誰なのか分っている種類のミステリーを意味します。 『ベートーヴェン捏造』は、さしずめ倒叙ノンフィクション。 音楽家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(17 […]
2023年9月7日 / 最終更新日時 : 2023年9月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本604:『世界史の中のヤバい女たち』、黒澤はゆま 著、新潮新書、2023年 上掲書は、歴史小説家・黒澤氏(1979年生まれ)が世界史の中で大きなインパクトをのこした女性10数名を選び、その人生を紹介してくださった作品です。 感動したのは、第1章に出てくる英国『アーサー王物語』のエピソード。 アー […]
2023年8月23日 / 最終更新日時 : 2023年8月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本599:『アイヒマンと日本人』、山崎雅弘 著、祥伝社新書、2023年 大学生だったとき、わたしは心理学の講義で、米国人心理学者スタンレー・ミルグラム(1933~1984)がおこなった服従に関する実験のこと、そしてそれが「アイヒマン実験」なる別称をもっていることを、学びました。 これがアイヒ […]
2023年7月12日 / 最終更新日時 : 2023年7月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本590:『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』、シルヴィア・ビーチ 著、河出文庫、2023年 わたしはいつか上掲書を読みたいと思っていました。 「最近読んだ本584」 そうしたところ、このたび新たに文庫版が発刊されたので、さっそく入手した次第です。 著者シルヴィア・ビーチ(1887~1962)はアメリカ合衆国生ま […]
2023年6月2日 / 最終更新日時 : 2023年6月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本582:『時代を創った怪物たち』、島地勝彦 著、知的生きかた文庫、2023年 島地氏(1941年生まれ)は、2008年まで、集英社『週刊プレイボーイ』誌の編集長を務められていたそうです。 退任後、エッセイを書いたり、ご自分のバーを経営したり、なさっている由。 豊かな教養をおもちのかたで、『時代を創 […]
2023年4月13日 / 最終更新日時 : 2023年4月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本572:『メガトン級「大失敗」の世界史』、トム・フィリップス 著、河出文庫、2023年 著者のフィリップス氏はケンブリッジ大学にて人類学や歴史学を学ばれた英国人で、2023年現在は編集者として、また作家として、ご活躍中の由です。 上掲書は、過去、深刻な間違いあるいは失笑ものの不始末をしでかした人々を小気味よ […]
2023年4月4日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本570:『嫌われ者リーダーの栄光』、鹿島茂 著、日経ビジネス人文庫、2023年 わたしは鹿島氏(1949年生まれ)のお名前を、 鹿島茂、福田和也、松原隆一郎 著『読んだ、飲んだ、論じた:鼎談書評二十三夜』、飛鳥新社(2005年) 鹿島茂、福田和也、松原隆一郎 著『本日の論点・1』、飛鳥新社(2006 […]
2022年3月28日 / 最終更新日時 : 2022年3月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本497:『後悔の経済学:世界を変えた苦い友情』、マイケル・ルイス 著、文春文庫、2022年 上掲書は、人間ドラマと学問ドラマが交錯している、劇的かつ知的な、すばらしい本でした。 2名の天才心理学者が共同で研究を始め、彼らの研究は心理学界・経済学界を席巻しだす。 しかし、偉大な学者として世間がもてはやしたのは、な […]