『言霊USA2016:トランプがローリングストーンズでやってきた』、町山智浩著、文藝春秋、2016年。

町山氏(1962年生まれ)は、アメリカの世情を紹介する多数の本を書かれています。

どれも軽妙なタッチでおもしろく、軽妙なのに著者が高度な洞察力と英語力を所持していらっしゃることを感じずにはいられない、充実した内容のものばかりです。

上掲書も例外ではありませんでした。

俳優トム・クルーズのゴシップ、警察官たちによるタランティーノ映画のボイコット、富豪一家の内輪もめ、健康食品産業をあやつる黒幕、映画『ロッキー』で上昇したフィラデルフィア美術館の人気など、つぎからつぎに興味深い話題が提供されます。

じゅうぶんに楽しませてもらいました。

ただひとつ残念だったのは、書名に大統領候補ドナルド・トランプ氏のお名前が入っていたにもかかわらず、同氏に関する話がほとんどなかったことです。

町山氏だったらとっておきの情報をおもちだろうと期待していたのに・・・。

それでも、トランプ氏が元・大統領候補のマルコ・ルビオ氏と中学生レベルの口げんかをしたエピソードには笑わされました。

金原俊輔