『聖☆おにいさん 13』、中村光作画、講談社、2016年。

ゴータマ・ブッダとイエス・キリストが休暇をとり、天界から降臨してきて東京都の立川市で暮らす、いろいろ分らないことがあり混乱する、それぞれの弟子たちや敵役たちも出没して余計混乱が大きくなる、という内容のマンガです。

スタート時から一貫しておもしろく、わたしが現在、最も好きなシリーズのひとつです。

回によってはギリシア神話のゼウスや日本の神道の神々も登場します。
これほどまでに「宗教的バリアフリー」のマンガは空前絶後ではないでしょうか?

とにかく楽しい作品です。

ただ心配なのは、仏様と神様の日本滞在が長引いているため、とまどう対象が徐々に減ってきていることです。

すでに、お二人は原宿や沖縄へ行かれましたし、コンサートもカラオケも経験されました。
歯医者さんでの治療も終わり、スイカ割りもリンゴ狩りもなさって、ハロウィンの仮装もご体験ずみです。

居酒屋へはしょっちゅう行かれている模様で、「オフ会」もそこで開催されました。
ボート漕ぎ、スケート、キャッチボールなどは、かなり早い時期におこなわれました。
ボウリングにも興じられました。

作者の中村氏(1984年生まれ、女性)はすごい発想力をおもちのかたですが、これほどまでのおもしろさを今後も維持してゆくのは大変でしょう。

もし可能だったら四国に旅行していただいて、ブッダがお遍路さんに遭遇すれば、新たなギャグをひねりだせるかもしれません。

わたしが住む長崎市にもご来駕いただきたいものです。
長崎はあちこちでカトリックの修道女をお見かけする街ですから、イエスとのからみで何らかのお笑いエピソードにつながるかもしれないです。

いや、こうした愚案はどうでもよく、とにかく連載を終了させないでください。

金原俊輔