『がんぼ ナニワ悪道編・7』、田島隆・作、東風孝広・画、講談社、2016年。

若くて野心的な事件屋が主人公のマンガです。

わたしには、いまの「ナニワ悪道」シリーズの中盤部分である、ナダール高校の卒業生たちが暗躍した回が非常におもしろく、楽しむことができました。

ナダール高校は全国屈指の進学校という設定で、ナダールの校名は実在する「灘高校」と「ラ・サール高校」を足して2で割ったものでしょう。

シリーズが進み、すでに卒業生の物語は終わりました。

現在は暴力団の後継者争いがおもな話題になっています。
ほとんど「ヤクザマンガ」の世界です。

それはそれで読みごたえがあるのですが、わたしは「できれば以前のような内容に戻ってほしい」と願っています。

主人公が細かく動きまわって目先の(あまり大物ではない)敵を倒す、倒したので儲ける、的な内容です。
そこに改めてナダールOB連が関わってきたら嬉しく思います。

このマンガを目にしていて感嘆するのは、東風氏(1972年生まれ)が登場人物たちの顔を完璧に描き分けていらっしゃる、ということです。

主人公や脇役はもちろん端役の面々にいたるまで個性的な顔だちで巧みに描出されており、そして他のキャラと識別するのが容易です。

読む側に混乱が生じず、とても助かります。

金原俊輔