『なぜアマゾンは1円で本が売れるのか:ネット時代のメディア戦争』、武田徹著、新潮新書、2017年。

題名はやや軽いものの、中身はみっしりと重たい本でした。

紙の書籍や新聞紙と電子書籍・新聞電子版の盛衰、スマホとジャーナリズムとの関係、テレビそしてインターネットの関わり合いなど、近い将来わたしたちの生活を大きく変化させ得る各種の事柄が専門的に語られています。

話題がすこし『だれが「本」を殺すのか』、佐野眞一著、プレジデント社(2001年)と重なる箇所もありました。
しかし、より「インターネットが社会におよぼす影響」的な内容だったと思います。

あつかう対象が広く、ビジネスがらみの話題もたくさん出てきました。

わたしは「ITリテラシー」が非常に低いので、この本に記述されていたことの全部を理解できたわけではありません。

WinDepthは91年に発表されたMS-DOSで動くPC9800用シューティングゲームSuperDepthを改造したものだったが、当時、一般に開放されるようになったインターネットを経由してユーザーがBio_100%のサーバーに接続、ハイスコアを全国で競い合う機能を実装していた。(pp.200)

・・・うーん、おそらく「ゲームのWinDepthはネット上で他者とスコアを競える機能を有していた」という意味なのでしょう。

わたしは本書にたいして、今後の社会を生きてゆくにあたり重要な本だとの読後感をもった反面、上の引用みたいに飲み込むのに難儀する文章が多かったため疲れもおぼえました。

若者や専門家たちだったらサクサク読み進めるのかもしれませんが・・・。

そういう人々こそが、これから水を得た魚のように活躍できる人材であるのだろうと想像します。

金原俊輔