2025年7月2日 / 最終更新日時 : 2025年7月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本693:『文化系のための野球入門:「野球部はクソ」を解剖する』、中野慧 著、光文社新書、2025年 まず、副題に含まれている穏やかでない表現について説明すると、 タレントのマツコ・デラックスによる「野球部は十中八九クソ野郎」説(後略)。(P. 22) これがきっかけのようです。 上掲書に載っていたマツコ氏のご発言をよく […]
2025年7月1日 / 最終更新日時 : 2025年7月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本692:『天路の旅人 上・下』、沢木耕太郎 著、新潮文庫、2025年 西川一三(にしかわ・かずみ、1918~2008)という男性がいました。 第二次世界大戦中、日本の諜報員として中国奥地へ潜入し、情報を収集した人物です。 彼は、1946年(昭和21年)の春ごろに我が国の敗北を知ったのですが […]
2025年6月23日 / 最終更新日時 : 2025年6月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだマンガ30:『路傍のフジイ 1巻~4巻』、鍋倉夫 作画、小学館、2023年~2025年 フジイ(漢字だと「藤井」)は、 40過ぎで 非正規社員 ……独身男。(1巻、第1話、P. 10) やや小柄、中肉で、たいして良い顔立ちの男性ではありません。 趣味は「ジグソーパズル(1巻、第2話、P. 25)」。 ほかに […]
2025年6月19日 / 最終更新日時 : 2025年6月20日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本691:『知性の罠:なぜインテリが愚行を犯すのか』、デビッド・ロブソン 著、日経ビジネス人文庫、2025年 「知性の罠」とは、特定の人々が「すばらしい知性ゆえに、とんでもなく愚か(P. 8)」な言動を示す状況を意味します。 上掲書は、知能指数(IQ)がどれほど高い人物であっても、社会にまったく影響をあたえることができない場合が […]
2025年5月14日 / 最終更新日時 : 2025年5月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本690:『俺たちの昭和後期』、北村明広 著、ワニブックスPLUS新書、2025年 昭和40年(1965年)のお生まれでいらっしゃる北村氏。 昭和46年(1971年)から昭和64年(1989年)までを「昭和後期(P. 7)」と位置づけられ、その間(かん)の日本社会を展望なさいました。 歴史書ではない。エ […]
2025年5月8日 / 最終更新日時 : 2025年5月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本689:『三島由紀夫の日蝕 完全版』、石原慎太郎 著、実業之日本社、2025年 三島由紀夫(1925~1970)を俎上(そじょう)にのぼした人物論そして彼の対談録です。 三島と親しかった石原慎太郎(1932~2022)の手に成る一冊でした。 人物論は論旨が明確であり、仮借(かしゃく)ない批判も含まれ […]
2025年5月7日 / 最終更新日時 : 2025年5月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだマンガ29:『Time Tuber ゆかり 1』、秋本治 作画、集英社、2024年 上掲書は、 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』シリーズ、秋本治 作画、集英社、1976年~2016年 で有名な、秋本氏(1952年生まれ)の新作です。 高校1年生の青山ゆかりが「デウス・エクス・マキナ」なる魔法の時計を使っ […]
2025年5月2日 / 最終更新日時 : 2025年5月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本688:『独裁者トランプへの道』、町山智浩 著、文藝春秋、2025年 町山氏(1962年生まれ)が『週刊文春』誌に連載なさっている『言霊USA』を書籍化したものです。 同氏の連載はこれまで何冊もの単行本となっており、当コラムにおいても全6回、氏の作品に関する書評を載せました。 「最近読んだ […]
2025年5月1日 / 最終更新日時 : 2025年5月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本687:『目白雑録:日々のあれこれ』Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、金井美恵子 著、中公文庫、2025年 とてもおもしろかったので、一気呵成に3冊読みました。 群馬県高崎市ご出身、現在は東京都豊島区目白にお住まいの作家・金井氏(1947年生まれ)によるエッセイ集です。 しばしば体調不良に陥ってしまうためご自身の老化に向き合わ […]
2025年4月18日 / 最終更新日時 : 2025年4月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本686:『甘粕大尉』、角田房子 著、朝日文庫、2025年 わたしが過去に読んだ、甘粕正彦(1891~1945)を主人公に置くノンフィクションは、 『甘粕正彦 乱心の曠野』、佐野眞一 著、新潮社、2008年 この一冊だけです。 ただし、 『満映秘史:栄華、崩壊、中国映画草創』、石 […]
2025年4月11日 / 最終更新日時 : 2025年4月26日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本685:『田中角栄の昭和』、保阪正康 著、朝日文庫、2025年 第64代および第65代の内閣総理大臣・田中角栄(1918~1993)に関する評伝です。 生年と没年を元号で記せば、大正7年に誕生、平成5年死去、こうなります。 彼の主たる活動期はタイトルどおり「昭和」でした。 田中が臨時 […]
2025年4月10日 / 最終更新日時 : 2025年4月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本684:『三流シェフ』、三國清三 著、幻冬舎文庫、2025年 上掲書の「解説」によれば、本タイトルは未(いま)だ「志の途中であるという思いを込めた(P. 246)」意味合いらしいのですが、いずれにせよ「三流シェフ」どころか一流のシェフでいらっしゃる三國氏(1954年生まれ)。 同氏 […]