2022年5月13日 / 最終更新日時 : 2022年5月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本507:『美しくないゆえに美しい女たち』、小谷野敦 著、二見書房、2021年 とくに美貌ではないけれども、美貌以外の何らかの要素が働いて美しく見える、そういうタイプの人々について考察した本です。 考察の対象となったのは全159名。 ほとんどが女性でしたが、歌舞伎の女形役者も少なからず含まれていまし […]
2022年5月12日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本506:『娼婦の本棚』、鈴木涼美 著、中公新書ラクレ、2022年 1997年、わたしがアメリカ留学を終え、帰国して購入した最初の本は、 鈴木晶 著『フロイト以後』、講談社現代新書(1992年) でした。 鈴木晶氏(1952年生まれ)は同書の出版時、法政大学助教授。 自分の研究分野とあま […]
2022年5月10日 / 最終更新日時 : 2022年5月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本505:『時代の反逆者たち』、保阪正康 著、ちくま文庫、2022年 学識豊かな保阪氏(1939年生まれ)による、歴史上の人物を対象とした評論集です。 それぞれの時代に自らの主張や見解が時代と折り合いがつかない場合、人はどのような態度をとるか、あるいはいかなる行動に出るか、それを反逆者、あ […]
2022年5月9日 / 最終更新日時 : 2022年5月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本504:『ツボちゃんの話:夫・坪内祐三』、佐久間文子 著、新潮社、2021年 61歳で他界なさった文筆家・坪内祐三氏(1958~2020)。 わたしは同氏の著作を少なからず読んで尊敬していたうえ、氏が自分よりもやや年下だったので、訃報はショックでした。 「最近読んだ本398」 「最近読んだ本401 […]
2022年5月6日 / 最終更新日時 : 2022年5月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本503:『石原慎太郎伝』、大下英治 著、MdN新書、2022年 石原慎太郎(1932~2022)の89年におよぶ足跡を眺望した評伝。 当人没後わずかひと月で出版された作品ですから、たぶん大下氏(1944年生まれ)があちこちに載せていた過去の論考・記事を急遽まとめたものと思われます。 […]
2022年4月20日 / 最終更新日時 : 2022年4月20日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本502:『一晩置いたカレーはなぜおいしいのか:食材と料理のサイエンス』、稲垣栄洋 著、新潮文庫、2022年 著者(1968年生まれ)は「雑草生態学」を研究されている静岡大学大学院教授。 植物に関する専門知識を駆使して本書を執筆なさいました。 身近で興味深い話題が書きつづられています。 まず、表題になっている、ひと晩置いたカレー […]
2022年4月14日 / 最終更新日時 : 2022年4月17日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本501:『川端康成と女たち』、小谷野敦 著、幻冬舎新書、2022年 小谷野氏(1962年生まれ)が精査に基づく評伝を再度出版されました。 本コラムで同氏の著作を複数回とりあげている事実でも明らかなように、わたしは氏の愛読者。 ただ、「最近読んだ本499」、これを読了した以降は、他のどんな […]
2022年4月13日 / 最終更新日時 : 2022年4月13日 Shunsuke_Kanahara コラム メンタルヘルス情報13:ストレスとうつ病 うつ病についてご説明します。 まず、うつ病はどのような疾患かというと、気分の病いです。 気分の病いであるため、うつ病にかかった人には、落ち込む、憂うつになる、意欲が低下する、希望がなくなる、不安をおぼえる、といった感情領 […]
2022年4月12日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本500:『ばらまき:河井夫妻大規模買収事件 全記録』、中国新聞「決別 金権政治」取材班 著、集英社、2021年 広島県選出の衆議院議員・河井克行氏および参議院議員・河井案里氏夫妻による買収事件を追った政治ルポルタージュです。 この事件、容疑者ふたりが現職の国会議員だったこと、克行氏にいたっては法務大臣だったこと、買収された人数は1 […]
2022年4月7日 / 最終更新日時 : 2022年4月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本499:『なぜ漱石は終わらないのか』、石原千秋、小森陽一 共著、河出文庫、2022年 ……地元の書店の一角に文庫コーナーがあった。 わたしは何も知らず、たんに「夏目漱石が好きだから」という理由で『なぜ漱石は終わらないのか』を選び購入した。 ページを繰りだすや、中身のすごさに圧倒される。 ひたすら感服する。 […]
2022年4月1日 / 最終更新日時 : 2022年4月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本498:『防衛事務次官 冷や汗日記:失敗だらけの役人人生』、黒江哲郎 著、朝日新書、2022年 黒江氏(1958年生まれ)は東京大学法学部をご卒業後、防衛庁(むかしは省でなく庁)に入庁され、2015年10月、職員トップの役職である事務次官に就任なさいました。 しかし、2017年7月、「南スーダンPKO陸上自衛隊日報 […]
2022年3月28日 / 最終更新日時 : 2022年3月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本497:『後悔の経済学:世界を変えた苦い友情』、マイケル・ルイス 著、文春文庫、2022年 上掲書は、人間ドラマと学問ドラマが交錯している、劇的かつ知的な、すばらしい本でした。 2名の天才心理学者が共同で研究を始め、彼らの研究は心理学界・経済学界を席巻しだす。 しかし、偉大な学者として世間がもてはやしたのは、な […]