2024年2月13日 / 最終更新日時 : 2024年2月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本632:『怪物に出会った日:井上尚弥と闘うということ』、森合正範 著、講談社、2023年 プロボクサーの井上尚弥選手(1993年生まれ)。 2024年2月現在までに、世界ライトフライ級王者、世界スーパーフライ級王者、世界バンタム級4団体統一王者、世界スーパーバンタム級4団体統一王者、となられました。 「モンス […]
2024年2月9日 / 最終更新日時 : 2024年2月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本631:『なんかいやな感じ』、武田砂鉄 著、講談社、2023年 いまの日本に漂う「いやな感じ」あれこれを、武田氏(1982年生まれ)が抽出し、考察をほどこした評論です。 現代社会に関する内容である反面、各章のスタートはおおむね「平成の30年間(pp.2)」。 書中、喫茶店内での女子高 […]
2024年2月8日 / 最終更新日時 : 2024年2月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだマンガ28:『くらべて、けみして:校閲部の九重さん』、こいしゆうか 作画、新潮社、2023年 一冊の本に 大きく関わりながら 名を知られることもない 仕事が存在する それが校閲(pp.3) 上掲書は引用した小序で始まります。 校閲とは何か? 言葉や表現 そのものの 正確さ 的確さを見分ける ことである(pp.4) […]
2024年2月1日 / 最終更新日時 : 2024年2月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本630:『台湾の本音:「隣国」を基礎から理解する』、野嶋剛 著、光文社新書、2023年 台湾の複雑な歴史と、歴史が複雑であるがゆえに十全な慎重さが要求される政治(とくに外交)の舵の取りかたについて、解説した一冊です。 タイトルに「基礎から理解する」とあるとおり、相当基礎的な事柄から話がスタートしました。 わ […]
2024年1月24日 / 最終更新日時 : 2024年1月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本629:『ニッポンの思想 増補新版』、佐々木敦 著、ちくま文庫、2023年 わたしはむかし上掲書の旧版である、 佐々木敦 著『ニッポンの思想』、講談社現代新書(2009年) を読んだのですが、今回「増補新版」が出たので、再度読みたくなり入手しました。 批評家の佐々木氏(1964年生まれ)が現代日 […]
2024年1月12日 / 最終更新日時 : 2024年1月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本628:『もう一杯だけ飲んで帰ろう。』、角田光代、河野丈洋 共著、新潮文庫、2023年 ご夫婦でいらっしゃる角田光代氏(1967年生まれ)と河野丈洋氏(1978年生まれ)。 角田氏は作家、河野氏はミュージシャンです。 上掲書は、おふたりで、あるいは親しいご友人たちと一緒に、あちこちの飲食店に行って料理やお酒 […]
2024年1月11日 / 最終更新日時 : 2024年1月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本627:『だからタイはおもしろい:暮らしてわかったタイ人の「素の顔」』、髙田胤臣 著、光文社新書、2023年 髙田氏(1977年生まれ)は20年以上タイ王国に滞在され、2024年現在、首都バンコクに住んでいらっしゃいます。 奥様はタイ人の由。 そういうタイのあれこれを知悉しているかたが、「微笑みの国(pp.12)」「日本人には暮 […]
2024年1月9日 / 最終更新日時 : 2024年1月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本626:『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』、裏モノJAPAN編集部 編、鉄人文庫、2023年 読書をしていると、当初それほど期待感はなかったのに読んでみたら快作だった、こんな邂逅が少なからずあります。 わたしにとって『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』はそうした一冊でした。 月刊誌『裏モノJAPAN』が […]
2023年12月25日 / 最終更新日時 : 2023年12月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本625:『ケマル・アタテュルク:オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父』、小笠原弘幸 著、中公新書、2023年 高校時代、世界史の授業でケマル・アタテュルク(1881頃~1938)について学びました(当時の発音は「アタテュルク」ではなく「アタチュルク」だったような……)。 しかし、彼がトルコの軍人かつ政治家であったという事実以外、 […]
2023年12月13日 / 最終更新日時 : 2023年12月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本624:『詐欺師入門:騙しの天才たち、その華麗なる手口』、デイヴィッド・W・モラー 著、光文社未来ライブラリー、2023年 上掲書は、わたしにとってふたつの理由で期待外れでした。 理由のひとつめはこうです。 書中で紹介されている「騙し」の「手口」が、映画、 ジョージ・ロイ・ヒル 監督『スティング』(1973年) を通して、われわれ一般人が少な […]
2023年12月6日 / 最終更新日時 : 2023年12月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本623:『アニメ大国 建国紀 1963-1973: テレビアニメを築いた先駆者たち』、中川右介 著、集英社文庫、2023年 わが国はいまや世界に冠たるアニメ大国です。 中川氏(1960年生まれ)は、そうした日本アニメの黎明期1963年から目下の隆盛の礎となる1970年代までの状況を徹底的に調べ、明らかになった事柄を読者に示してくださいました。 […]
2023年12月1日 / 最終更新日時 : 2023年12月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本622:『暗い時代の人々』、森まゆみ 著、朝日文庫、2023年 満州事変(昭和6年)勃発から太平洋戦争終結(昭和20年)にいたるまでの、あの「暗い時代」(後略)。(pp.3) 『暗い時代の人々』はそんな時代に生きた文化人や政治家たち計9名の事績をつづった評伝です。 9人の人々が点(と […]