2024年5月2日 / 最終更新日時 : 2024年5月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本649:『歴史に消えたパトロン:謎の大富豪、赤星鉄馬』、与那原恵 著、中公文庫、2024年 赤星鉄馬(あかぼし・てつま、1882~1951)という富豪がいたそうです。 父親が一代にして莫大な財産を築きあげ、そして病没、長男だった鉄馬が20代前半の若さで全資産を受け継いで、実業家・財界人・慈善家・趣味人としての道 […]
2024年5月1日 / 最終更新日時 : 2024年5月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本648:『「長生きする人」の習慣、ぜんぶ集めました。』、工藤孝文 監修、ホームライフ取材班 編、青春新書、2024年 この種の読物では、たとえば「100歳を超えているAさんは毎日ビーフステーキを食べている、だからビーフステーキは長寿に有効だ」みたいな、乱暴な主張がなされがちです。 なぜ乱暴かというと、20歳の男女1000人に研究参加をあ […]
2024年4月25日 / 最終更新日時 : 2024年4月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本647:『定年後に読む不滅の名著200選』、文藝春秋 編、文春新書、2024年 書中、多数の選者がいろいろな「不滅の名著」を紹介して下さっています。 ただし、どの名著も歯ごたえがありすぎ……。 わたしでしたら定年後には肩がこらない読物を手にするでしょうけれども、上掲書の選者たちはどうやら硬くて難解な […]
2024年4月19日 / 最終更新日時 : 2024年5月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本646:『東京アンダーワールド』、ロバート・ホワイティング 著、角川新書、2024年 ホワイティング氏(1942年生まれ)は、わたしが若かったころから高名だった作家です。 今回、初めて氏のご著書を読みました。 タイトル内の「アンダーワールド」とは「暗黒街」を意味します。 『東京アンダーワールド』は、二コラ […]
2024年4月10日 / 最終更新日時 : 2024年4月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本645:『大江健三郎論:怪物作家の「本当ノ事」』、井上隆史 著、光文社新書、2024年 白百合女子大学教授の井上氏(1963年生まれ)は、日本近代文学がご専門です。 東京大学文学部を卒業されました。 上掲書裏表紙に記されていた氏の学術活動歴を拝見すると、三島由紀夫(1925~1970)への関心が深い研究者で […]
2024年4月9日 / 最終更新日時 : 2024年4月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本644:『創作者の体感世界:南方熊楠から米津玄師まで』、横道誠 著、光文社新書、2024年 京都府立大学准教授の横道氏(1979年生まれ)は、文学・当事者研究がご専門です。 京都大学で文学博士の学位を取得されました。 ご自身が「発達障害者(pp.4)」であることから「筆者が内側から体験した世界の表明(pp.33 […]
2024年4月3日 / 最終更新日時 : 2024年4月3日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本643:『バカ老人たちよ!』、勢古浩爾 著、夕日新書、2024年 わたしはこれまで勢古氏(1947年生まれ)のご著書をかなり読んできました。 「最近読んだ本74」 「最近読んだ本277」 率直なご意見に溜飲が下がる場合が多く、また、社会認識が深まる話題も豊富だったからです。 インテリっ […]
2024年3月29日 / 最終更新日時 : 2024年3月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本642:『裏切り者の中国史』、井波律子 著、講談社学術文庫、2024年 中国史がご専門だった歴史学者・井波氏(1944~2020)による「2500年におよぶ中国の歴史をたどった(pp.3)」作品です。 タイトルで提示されている「裏切り者」とは、 私怨に憑かれた伍子胥と、抜け目がないこと、この […]
2024年3月26日 / 最終更新日時 : 2024年3月26日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本641:『夏目家のそれから』、半藤末利子 著、PHP、2024年 半藤氏(1935年生まれ)は、夏目漱石(1867~1916)のお孫さんです。 お孫さんとはいっても、漱石没後にお生まれになったため、文豪と直に接したご経験をおもちではありません。 上掲書は、半藤氏が親ごさんや親戚のかたが […]
2024年3月19日 / 最終更新日時 : 2024年3月20日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本640:『ローマ帝国の誕生』、宮嵜麻子 著、講談社現代新書、2024年 テレビや映画などで古代ローマを取り扱う作品では、しばしば立派な鎧兜に身を固め、規律正しく前進する軍勢が現れる。(中略) あるいは、目を見張るような豪華な都市ローマのありさまと、奢侈(しゃし)に耽り、堕落に溺れるローマ人の […]
2024年3月14日 / 最終更新日時 : 2024年3月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本639:『世界のロシア人ジョーク集』、早坂隆 著、中公新書ラクレ、2024年 ロシアの政治家や軍人や庶民たち、ロシアの歴史、ロシア文化、などに関するジョークを集めた一冊です。 わたしはむかし、 ラビ・M・トケイヤー 著『ユダヤジョーク集』、実業之日本社(1983年) をひもとき、とても楽しめたので […]
2024年3月11日 / 最終更新日時 : 2024年3月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本638:『新・幕末史:グローバル・ヒストリーで読み解く列強 vs. 日本』、NHKスペシャル取材班 著、幻冬舎新書、2024年 上掲書は、江戸時代末期の情勢を、そのころの国際政治との関連や世界史とのつながりの中で展望しようとした歴史ノンフィクションで、 本書のきっかけとなった特集番組「NHKスペシャル 新・幕末史」は、2022年10月に放送された […]