2022年9月29日 / 最終更新日時 : 2022年9月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本539:『そば学大全:日本と世界のソバ食文化』、俣野敏子 著、講談社学術文庫、2022年 2002年に刊行された書籍が、20年後のこのほど、文庫本になりました。 著者は、京都大学大学院で農学博士号を取得なさった、信州大学名誉教授・俣野氏(1932~2020)。 蕎麦に関して専門家の中の専門家といえる存在でいら […]
2022年9月26日 / 最終更新日時 : 2022年9月26日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本538:『鬱屈精神科医、占いにすがる』、春日武彦 著、河出文庫、2022年 精神科医でいらっしゃる春日氏(1951年生まれ)。 旺盛な執筆活動をなさっているかたです。 わたしの場合、以前、 春日武彦 著『ロマンティックな狂気は存在するか:狂気伝説の解体学』、大和書房(1993年) を読みました。 […]
2022年9月21日 / 最終更新日時 : 2022年9月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本537:『戦時下のノーサイド:大学ラグビー部員たちの生と死』、早坂隆 著、さくら舎、2022年 戦時下において(中略)若きラガーマンたちは何を考え、いかなる人生を歩んでいったのか。そして、ラグビーに別れを告げて戦地に赴き、命を散らした若者たちの生涯とは何であったのか。(pp.5) 大学ラグビーで活躍した選手たちが日 […]
2022年9月14日 / 最終更新日時 : 2022年9月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本536:『読書の裏側:千夜千冊エディション』、松岡正剛 著、角川文庫、2022年 猛獣が肉に食らいつき咀嚼して全栄養を吸収するかのように、松岡氏(1944年生まれ)は本に食らいつき咀嚼され内容を吸収なさいます。 その読書量および知識の幅広さは現代日本最高峰レベル、ただただ感服のほかありません。 上掲書 […]
2022年9月8日 / 最終更新日時 : 2022年9月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本535:『貸本屋とマンガの棚』、高野慎三 著、ちくま文庫、2022年 1955年生まれのわたしは紙芝居を実体験した世代のほぼ最後尾に位置しています。 『貸本屋とマンガの棚』は貸本屋さんおよび貸本マンガを中心に、上記の紙芝居も含め、それらの盛衰を回顧する内容でした。 まずは、紙芝居。 「丹下 […]
2022年9月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本534:『「自由な国」日本 「不自由な国」韓国:韓国人による日韓比較論』、シンシアリー 著、扶桑社新書、2022年 シンシアリー氏は、1970年代生まれの韓国人男性。 わが国に住んでおられます。 氏のご著書は、常に視線が冷徹で、知的、そして穏当……、わたしはこれまでどの作品にも好感をおぼえました。 たとえば、 「最近読んだ本59」 「 […]
2022年9月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本533:『韓国民主政治の自壊』、鈴置高史 著、新潮新書、2022年 鈴置氏(1954年生まれ)は、日本経済新聞社に勤務時代、ソウル特派員だった由です。 韓国通でいらっしゃるわけで、そんなかたのご執筆による上掲書の特徴は、韓国とベネズエラを比較しつつ論を進められた点。 比較のきっかけは、 […]
2022年8月29日 / 最終更新日時 : 2022年8月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本532:『バカの災厄:頭が悪いとはどういうことか』、池田清彦 著、宝島社新書、2022年 生物学者・池田氏(1947年生まれ)。 山梨大学および早稲田大学の名誉教授でいらっしゃいます。 わたしは、 池田清彦 著『科学とオカルト』、講談社学術文庫(2007年) 池田清彦 著『世間のカラクリ』、新潮文庫(2016 […]
2022年8月25日 / 最終更新日時 : 2022年8月26日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本531:『歴史学者という病』、本郷和人 著、講談社現代新書、2022年 上掲書は、著者の本郷氏(1960年生まれ)が、 高田里惠子 著『文学部をめぐる病い:教養主義・ナチス・旧制高校』、ちくま文庫(2006年) 小谷野敦 著『文学研究という不幸』、ベスト新書(2010年) こうした書物を意識 […]
2022年8月23日 / 最終更新日時 : 2022年8月24日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本530:『無恥の恥』、酒井順子 著、文春文庫、2022年 わたしが初めて読んだ酒井氏(1966年生まれ)の本は、 酒井順子 著『テレビってやつは』、マガジンハウス(1991年) です。 当時20代だった著者の若々しい才能に感心させられましたが、得意ジャンルがナンシー関氏(196 […]
2022年8月18日 / 最終更新日時 : 2022年8月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本529:『ロシアよ、我が名を記憶せよ』、八木荘司 著、新潮文庫、2022年 明治時代の海軍軍人、広瀬武夫中佐(1868~1904)。 日露戦争の最中に戦死した人物です。 わたしは彼のことを、 司馬遼太郎 著『坂の上の雲』、文藝春秋(1972年) で、初めて知りました(子どもだったころ、今は亡き父 […]
2022年8月17日 / 最終更新日時 : 2022年8月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本528:『朝日新聞政治部』、鮫島浩 著、講談社、2022年 上掲書は、元・朝日新聞記者の鮫島氏(1971年生まれ)による、ご自身のミスが原因の「『吉田調書』事件(pp.269)」を解説した、「『失敗談』の集大成(pp.19)」です。 「吉田調書」とは、2011年の東日本大震災で生 […]