2024年8月7日 / 最終更新日時 : 2024年8月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本661:『天才たちのインテリジェンス』、佐藤優 著、ポプラ新書、2024年 作家および評論家として活躍されている佐藤氏(1960年生まれ)が現代の「天才たち」10名をゲストに迎え、語り合った対談集です。 登場人物を職業別で見ると、最多だったのは学界に身を置くかたがた、ほかに、漫画家・小説家・臨床 […]
2024年8月2日 / 最終更新日時 : 2024年8月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本660:『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』、福嶋聡 著、dZERO、2024年 京都大学文学部をご卒業後、ジュンク堂書店に入社された福嶋氏(1959年生まれ)。 お仕事を通し、いわゆる「ヘイト本」の氾濫に遭遇なさいました。 ヘイト本とは主に「『嫌中嫌韓』本(P. 37)」を指します。 今の社会にはい […]
2024年7月30日 / 最終更新日時 : 2024年7月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本659:『宋美齢秘録:「ドラゴン・レディ」蔣介石夫人の栄光と挫折』、譚璐美 著、小学館新書、2024年 宋美齢(そう・びれい、中国上海市生まれ、1898~2003)に焦点を合わせた書籍を読むのは今回が初めてです。 とはいえ、台湾や中国の歴史を語る本の中にしばしば彼女が登場してきたため、宋美齢がどんな人なのか、わたしは少しだ […]
2024年7月17日 / 最終更新日時 : 2024年7月17日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本658:『審判はつらいよ』、鵜飼克郎 著、小学館新書、2024年 ユニークな切り口の作品です。 本書の各章はサッカー、プロ野球、アマチュア野球、柔道、ボクシング、飛び込み(水泳)、ゴルフ、大相撲の審判員のインタビューで構成されている。(P. 4) 彼ら・彼女らは「競技への熱い思い、審判 […]
2024年7月12日 / 最終更新日時 : 2024年7月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本657:『キリンを作った男:マーケティングの天才・前田仁の生涯』、永井隆 著、新潮文庫、2024年 前田仁(1950~2020)は、山梨県生まれ、大阪府育ち、1973年に関西学院大学を卒業しました。 その年、キリンビールに入社し、爾来、同社で活躍。 人口に膾炙(かいしゃ)する業績は、ビール「一番搾(しぼ)り」、発泡酒「 […]
2024年7月11日 / 最終更新日時 : 2024年7月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本656:『イランの地下世界』、若宮總 著、角川新書、2024年 10代でイランに魅せられ、20代以降より同国に出入りしている著者。 諸般の事情で「若宮總」のペンネームを用いて本書を上梓されました。 「1970年代に日本の某県で生まれた(P. 282)」由です。 わたしは、 ナルゲス・ […]
2024年7月10日 / 最終更新日時 : 2024年7月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本655:『教養としての文明論:「もう西洋化しない」世界を見通す』、呉座勇一、與那覇潤 共著、ビジネス社、2024年 呉座氏(1980年生まれ)と與那覇氏(1979年生まれ)。 どちらも東京大学を卒業され、2024年現在ご活躍中の論客です。 上掲書は、おふたりが文明論の古典5冊を題材にしつつ「『いま』を語る(P. 7)」ことを企図した、 […]
2024年6月21日 / 最終更新日時 : 2024年6月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本654:『エビデンスを嫌う人たち:科学否定論者は何を考え、どう説得できるのか?』、リー・マッキンタイア 著、国書刊行会、2024年 タイトル内の英語「エビデンス」は証拠・根拠という意味で、上掲書においては「科学界の確固としたコンセンサス(P. 290)」「科学的事実(P. 356)」「科学で広く支持されている事実や証拠、合意(P. 361)」を指す言 […]
2024年6月12日 / 最終更新日時 : 2024年6月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本653:『航西日記:パリ万国博見聞録 現代語訳』、渋沢栄一、杉浦譲 共著、講談社学術文庫、2024年 徳川昭武(1853~1910)に随行してヨーロッパ各国を回った渋沢栄一(1840~1931)と杉浦譲(1835~1877)の紀行文です。 徳川昭武は、時の将軍・徳川慶喜(1837~1913)の弟。 慶喜は幕府使節団をパリ […]
2024年5月28日 / 最終更新日時 : 2024年5月31日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本652:『黄金の刻:小説 服部金太郎』、楡周平 著、集英社文庫、2024年 楡氏(1957年生まれ)は和光大学を卒業していらっしゃり、したがって、わが同窓生です。 ご本名は存じません。 1955年生まれである当方と世代が近いので、おそらく彼とわたしのどちらもが在学していた時期に学生食堂や喫茶室や […]
2024年5月10日 / 最終更新日時 : 2024年5月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本651:『もう一つの「幕末史」』、半藤一利 著、PHP文庫、2024年 半藤氏(1930~2021)が博学でいらっしゃり、歴史に造詣が深いかたであったことは、周知の事実です。 わたしもまた氏に対し同様の印象をもっています。 ただし、この『もう一つの「幕末史」』。 タイトルに「もう一つの」とい […]
2024年5月9日 / 最終更新日時 : 2024年5月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本650:『白い拷問:自由のために闘うイラン女性の記録』、ナルゲス・モハンマディ 著、講談社、2024年 襟(えり)を正して読むべき本でした。 著者モハンマディ氏(1972年生まれ)は、イランの人権活動家。 女性の権利を強く訴えるフェミニスト運動の主導者であると同時に、ジェンダーやセクシュアリティ、人種、宗教、階級に基づくす […]