2022年5月18日 / 最終更新日時 : 2022年5月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本509:『人生百年の教養』、亀山郁夫 著、講談社現代新書、2022年 ロシア文学者として高名な亀山氏(1949年生まれ)ですが、わたしの場合、氏の著書を読むのは今回が初めてでした。 「教養」こそが、一世紀の時を創造的に生きる、唯一かつ最高の道であると私は考えています。(pp.11) 「人生 […]
2022年5月16日 / 最終更新日時 : 2022年5月16日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本508:『作家との遭遇』、沢木耕太郎 著、新潮文庫、2022年 ノンフィクション・ライターの沢木氏(1947年生まれ)による、一種の文芸批評です。 本書執筆時に活躍中だった作家、すでに物故していた作家、どちらをも俎上に載せていらっしゃるものの、存命者のほうが多く、すると、評されたご当 […]
2022年4月14日 / 最終更新日時 : 2022年4月17日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本501:『川端康成と女たち』、小谷野敦 著、幻冬舎新書、2022年 小谷野氏(1962年生まれ)が精査に基づく評伝を再度出版されました。 本コラムで同氏の著作を複数回とりあげている事実でも明らかなように、わたしは氏の愛読者。 ただ、「最近読んだ本499」、これを読了した以降は、他のどんな […]
2022年4月7日 / 最終更新日時 : 2022年4月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本499:『なぜ漱石は終わらないのか』、石原千秋、小森陽一 共著、河出文庫、2022年 ……地元の書店の一角に文庫コーナーがあった。 わたしは何も知らず、たんに「夏目漱石が好きだから」という理由で『なぜ漱石は終わらないのか』を選び購入した。 ページを繰りだすや、中身のすごさに圧倒される。 ひたすら感服する。 […]
2022年2月22日 / 最終更新日時 : 2022年2月22日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本487:『切腹考:鷗外先生とわたし』、伊藤比呂美 著、文春文庫、2022年 上掲書の表題と副題を目にした人は、ふつう、 森鷗外 著『堺事件』(1914年) を思い浮かべるのではないでしょうか? わたしは思い浮かべました。 『堺事件』は実話に基づく歴史小説で、多数の武士の切腹が扱われているためヒリ […]
2022年1月25日 / 最終更新日時 : 2022年1月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本483:『「五足の靴」をゆく:明治の修学旅行』、森まゆみ 著、集英社文庫、2021年 1907年(明治40年)、 与謝野鉄幹(1873~1935) は、4人の若者とともに約1か月間、九州地方を旅行しました。 4人とは、 木下杢太郎(1885~1945) 北原白秋(1885~1942) 平野萬里(1 […]
2021年9月9日 / 最終更新日時 : 2021年9月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本465 『谷崎潤一郎伝:堂々たる人生』、小谷野敦 著、中公文庫、2021年。 わたしはこれまで谷崎潤一郎(1886~1965)の小説を一冊たりとも読んだことがありません。 若かりしころ、日本近代文学にどっぷり嵌(は)まった時期が […]
2021年8月10日 / 最終更新日時 : 2021年8月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本456 『本当の翻訳の話をしよう 増補版』、村上春樹、柴田元幸 共著、新潮文庫、2021年。 作家の村上氏(1949年生まれ)。 アメリカ文学を専攻していらした東京大学名誉教授・柴田氏(1954年生まれ)。 上掲書は、おふたりが […]
2021年6月15日 / 最終更新日時 : 2021年6月15日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本446 『きっとあの人は眠っているんだよ:穂村弘の読書日記』、穂村弘 著、河出文庫、2021年。 穂村氏(1962年生まれ)は読書好きな歌人です。 お読みになってきた書籍の紹介や感想を書かれた集大成が『きっとあの人は~』。 あつ […]
2021年3月11日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本410 『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記:こうして私は職業的な「死」を迎えた』、宮崎伸治著、三五館シンシャ、2020年。 宮崎氏(1963年生まれ)が翻訳者としてのお仕事で遭遇したかずかずのトラブル、おもに出版社がからん […]
2021年1月25日 / 最終更新日時 : 2021年4月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本401 『最後の人声天語』、坪内祐三著、文春新書、2021年。 「最近読んだ本398」にて坪内氏(1958~2020)の作品を評したばかりでしたが、また新たな本が刊行されました。 鬼籍に入られたのちに遺作出版がつづいているのは、 […]
2020年10月23日 / 最終更新日時 : 2021年4月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本380 『評伝 開高健:生きた、書いた、ぶつかった!』、小玉武著、ちくま文庫、2020年。 数年前、わたしは開高健(1930~1989)に関する本を読み、「最近読んだ本」書評で感想を述べました。 ですが、実のところ、これまで一冊 […]