2024年8月7日 / 最終更新日時 : 2024年8月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本661:『天才たちのインテリジェンス』、佐藤優 著、ポプラ新書、2024年 作家および評論家として活躍されている佐藤氏(1960年生まれ)が現代の「天才たち」10名をゲストに迎え、語り合った対談集です。 登場人物を職業別で見ると、最多だったのは学界に身を置くかたがた、ほかに、漫画家・小説家・臨床 […]
2023年12月13日 / 最終更新日時 : 2023年12月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本624:『詐欺師入門:騙しの天才たち、その華麗なる手口』、デイヴィッド・W・モラー 著、光文社未来ライブラリー、2023年 上掲書は、わたしにとってふたつの理由で期待外れでした。 理由のひとつめはこうです。 書中で紹介されている「騙し」の「手口」が、映画、 ジョージ・ロイ・ヒル 監督『スティング』(1973年) を通して、われわれ一般人が少な […]
2023年12月6日 / 最終更新日時 : 2023年12月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本623:『アニメ大国 建国紀 1963-1973: テレビアニメを築いた先駆者たち』、中川右介 著、集英社文庫、2023年 わが国はいまや世界に冠たるアニメ大国です。 中川氏(1960年生まれ)は、そうした日本アニメの黎明期1963年から目下の隆盛の礎となる1970年代までの状況を徹底的に調べ、明らかになった事柄を読者に示してくださいました。 […]
2023年9月20日 / 最終更新日時 : 2023年9月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本606:『トルコ怪獣記』、高野秀行 著、河出文庫、2023年 「未知動物(pp.10)」のことを和製英語で「UMA(pp.10)」と呼びます。 本書は、ノンフィクション作家の高野氏(1966年生まれ)が、お仲間と一緒にトルコ東部のワン湖に潜むといわれている「ジャナワール(pp.12 […]
2022年9月8日 / 最終更新日時 : 2022年9月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本535:『貸本屋とマンガの棚』、高野慎三 著、ちくま文庫、2022年 1955年生まれのわたしは紙芝居を実体験した世代のほぼ最後尾に位置しています。 『貸本屋とマンガの棚』は貸本屋さんおよび貸本マンガを中心に、上記の紙芝居も含め、それらの盛衰を回顧する内容でした。 まずは、紙芝居。 「丹下 […]
2022年6月8日 / 最終更新日時 : 2022年6月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本514:『編集とは何か。』、奥野武範 著、星海社新書、2022年 この非常識なほどぶあつい新書(後略)。(pp.3) こんな文章で始まる上掲書は、全733ページ、たしかに分厚い本です。 ウェブ新聞編集者の奥野氏(1976年生まれ)が、男女あわせて17人の著名編集者にインタビューをおこな […]
2021年3月29日 / 最終更新日時 : 2021年3月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本415 『神保町「ガロ編集室」界隈』、高野慎三 著、ちくま文庫、2021年。 むかし『ガロ』という月刊マンガ雑誌がありました。 創刊が1964年、廃刊は2002年です。 東京都千代田区神田神保町の青林堂が発行していました。 この […]
2021年2月22日 / 最終更新日時 : 2021年2月22日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本409 『サブカルズ:千夜千冊エディション』、松岡正剛著、角川文庫、2021年。 上掲書を読書中、松岡氏(1944年生まれ)の旧作「最近読んだ本334」を繙(ひもと)いていた当時とおなじく、ページから情報の洪水が押し寄せてきて、 […]
2020年10月2日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本373 『平成の裏仕事師列伝 ビヨンド』、株山栄、佐藤正喜、他 共著、鉄人文庫、2020年。 悪徳教材セールスマン、プロ野球賭博の胴元、スキャンダル製造屋、ヤミ蟹ブローカー、不徳義デベロッパー……、日本社会の枠外で蠢(うごめ)い […]
2020年6月4日 / 最終更新日時 : 2020年6月5日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本338 『日本のアニメはなぜ世界を魅了し続けるのか:アニメ聖地と地方インバウンド論』、酒井亮著、ワニブックスPLUS新書、2020年。 日本のアニメの世界での存在感はそれほど大きくはない。アニメとしては、やはり米国のディズニーと […]
2019年6月13日 / 最終更新日時 : 2019年6月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本255 『性と欲望の中国』、安田峰俊著、文春新書、2019年。 あらゆる生物全般にとって、性(=生殖)は最も重要な欲求だが、人類の場合は性を通じて身体的快楽や精神面での幸福感を得たいという、より高次の欲求が存在している。(中略) […]
2019年2月4日 / 最終更新日時 : 2019年3月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本221 『精日:加速度的に日本化する中国人の群像』、古畑康雄著、講談社プラスアルファ新書、2019年。 「精日(せいにち)」とは中国語で、「精神日本人」を略したもの。 「国籍上は中国人であるけれども、精神的には日本人」、こうした […]