2022年12月13日 / 最終更新日時 : 2022年12月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本553:『一冊に名著100冊がギュッと詰まった凄い本』、大岡玲 著、講談社、2022年 これは、大岡氏(1958年生まれ)が『日刊ゲンダイ』紙で約3年半連載なさった随筆を、新書化したものです。 小説・マンガ・ノンフィクション・学術書といったあらゆる領域の本、全100冊、に対するコメント。 100冊の著者たち […]
2022年12月6日 / 最終更新日時 : 2022年12月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本550:『老年の読書』、前田速夫 著、新潮社、2022年 高年齢である人々に、老いや死を考察したいろいろな本を紹介する、いぶし銀的な書評集です。 著者の前田氏(1944年生まれ)は、本書ご執筆時、76歳でいらっしゃいました(2022年現在は78歳)。 私ぐらいの年になると、深夜 […]
2022年10月31日 / 最終更新日時 : 2022年10月31日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本544:『司馬遼太郎の時代:歴史と大衆教養主義』、福間良明 著、中公新書、2022年 歴史小説家・司馬遼太郎(1923~1996)が発表した作品を、彼の経歴や存命中の社会背景に照らし合わせながら解説した本です。 なぜ多くの作品が読者に受け入れられたのか、作品において不十分だった点は何か、に関し精査がなされ […]
2022年9月14日 / 最終更新日時 : 2022年9月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本536:『読書の裏側:千夜千冊エディション』、松岡正剛 著、角川文庫、2022年 猛獣が肉に食らいつき咀嚼して全栄養を吸収するかのように、松岡氏(1944年生まれ)は本に食らいつき咀嚼され内容を吸収なさいます。 その読書量および知識の幅広さは現代日本最高峰レベル、ただただ感服のほかありません。 上掲書 […]
2022年5月16日 / 最終更新日時 : 2022年5月16日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本508:『作家との遭遇』、沢木耕太郎 著、新潮文庫、2022年 ノンフィクション・ライターの沢木氏(1947年生まれ)による、一種の文芸批評です。 本書執筆時に活躍中だった作家、すでに物故していた作家、どちらをも俎上に載せていらっしゃるものの、存命者のほうが多く、すると、評されたご当 […]
2022年5月12日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本506:『娼婦の本棚』、鈴木涼美 著、中公新書ラクレ、2022年 1997年、わたしがアメリカ留学を終え、帰国して購入した最初の本は、 鈴木晶 著『フロイト以後』、講談社現代新書(1992年) でした。 鈴木晶氏(1952年生まれ)は同書の出版時、法政大学助教授。 自分の研究分野とあま […]
2022年4月14日 / 最終更新日時 : 2022年4月17日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本501:『川端康成と女たち』、小谷野敦 著、幻冬舎新書、2022年 小谷野氏(1962年生まれ)が精査に基づく評伝を再度出版されました。 本コラムで同氏の著作を複数回とりあげている事実でも明らかなように、わたしは氏の愛読者。 ただ、「最近読んだ本499」、これを読了した以降は、他のどんな […]
2022年4月7日 / 最終更新日時 : 2022年4月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本499:『なぜ漱石は終わらないのか』、石原千秋、小森陽一 共著、河出文庫、2022年 ……地元の書店の一角に文庫コーナーがあった。 わたしは何も知らず、たんに「夏目漱石が好きだから」という理由で『なぜ漱石は終わらないのか』を選び購入した。 ページを繰りだすや、中身のすごさに圧倒される。 ひたすら感服する。 […]
2022年1月26日 / 最終更新日時 : 2022年1月26日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本484:『無敵の読解力』、池上彰、佐藤優 共著、文春新書、2021年 池上氏(1950年生まれ)および佐藤氏(1960年生まれ)が「多数の書籍を読み解き、その現代的意味を考える(pp.4)」目的でおこなった対談を、書籍化したものです。 当該対談では「現代的意味」のために、仕事、外交、東京オ […]
2021年12月15日 / 最終更新日時 : 2021年12月15日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本479:『決定版 HONZが選んだノンフィクション』、成毛眞 編著、中央公論新社、2021年 「HONZ」とは、ノンフィクション愛読者たちが集まって書評を発表し合う、インターネット上のサイト。 このサイトのリーダーが成毛氏(1955年生まれ)です。 在籍メンバーは「25人前後(pp.360)」の由でした。 201 […]
2021年10月12日 / 最終更新日時 : 2021年10月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本469 『最後の読書』、津野海太郎 著、新潮文庫、2021年。 津野氏(1938年生まれ)は、わが母校・和光大学の教授でいらしたそうです。 わたしは在学中、氏の講義を受けた記憶がないですし、お名前も存じておりませんでした。 ご生 […]
2021年8月10日 / 最終更新日時 : 2021年8月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本456 『本当の翻訳の話をしよう 増補版』、村上春樹、柴田元幸 共著、新潮文庫、2021年。 作家の村上氏(1949年生まれ)。 アメリカ文学を専攻していらした東京大学名誉教授・柴田氏(1954年生まれ)。 上掲書は、おふたりが […]