『日台IoT同盟:第四次産業革命は東アジアで爆発する』、李登輝、浜田宏一共著、講談社、2016年。

先日読了した門田隆将著『汝、ふたつの故国に殉ず』(2016年)による感動の余韻がつづくなか、わたしはもっと台湾の本を読みたくなって上掲書を手にしました。

李氏(1923年生まれ)は元・台湾総統でいらっしゃり、浜田氏(1936年生まれ)は経済評論家です。
本書はおふたりの対談を収録したものです。

「IoT」は最近よく目にしたり耳にしたりする言葉で、物のインターネット「Internet of Things」の頭文字をならべた語です。

従来のインターネットは、パソコンやスマートフォンを通して使われてきました。IoTでは、それこそ身の回りのあらゆる製品に埋め込まれたセンサーが、こうしたインターネットにつながることによって、新しいサービスや仕組みが生まれます。これは私たちの日常生活を一変させかねない革新的技術で、世界の企業が開発を競い合っているのです。(李氏、pp.76)

こうした状況下、「隣国同士とはいえ、確かにここまで親しみ合っている国民同士は珍しいでしょう(浜田氏、pp.30)」である台湾人と日本人が相互に協力し、IoTの製造・普及を進めるべき、というのがこの本の主旨でした。

ぜひそうなってほしいです。

わたしはおふたりのご意見を読みながら「IoTの大きな波はメンタルヘルス業界にもおよんでくるだろうから、わが社もボンヤリしてはいられない」と思いました。

さて、感想をIoTとまったく無関係な方向に変えます。

対談中に李氏は、1999年9月の「台湾大地震」の際に、

真っ先に温かい手を差し伸べてくれたのが日本でした。その日のうちに小池百合子衆議院議員から電話がかかってきて、「仮設住宅がどれくらい必要ですか」と、真心のこもったお言葉をいただきました。(pp.23)

以上のようにおっしゃいました。
小池百合子東京都知事のとつぜんのご登場です。

さらに李氏は、別の話題を語りつつ、

東京オリンピック・パラリンピックは、交通システムのほか通信や電力の分野で、最新のハイテクが披露されるハレの舞台となります。(pp.119)

とも発言されました。

李氏は東京オリンピック・パラリンピックをとても楽しみにされている模様です。

このかたにかぎらず、きっと各国のスポーツファンがそうなのでしょう。

そもそも、2016年リオデジャネイロ・オリンピック閉会式における「東京大会プレゼンテーション」のできが良かったため、2020年東京オリンピックに向けた世界の期待をうっかりガン上げしてしまった日本・・・。

もはや平凡なオリンピックとするわけにはいきません。

とりわけ開会式には気合を入れてほしいです。

小池都知事のご健闘を祈念しています。

金原俊輔