2022年6月23日 / 最終更新日時 : 2022年6月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本518:『人類は何を失いつつあるのか』、山極寿一、関野吉晴 共著、朝日文庫、2022年 霊長類学および人類学を研究していらっしゃる山極氏(1952年生まれ)。 探検家で医師の関野氏(1949年生まれ)。 上掲書は、お二人がそれぞれの専門領域における知見を踏まえ、人間さらには世界に関し対談をおこなったものです […]
2022年3月28日 / 最終更新日時 : 2022年3月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本497:『後悔の経済学:世界を変えた苦い友情』、マイケル・ルイス 著、文春文庫、2022年 上掲書は、人間ドラマと学問ドラマが交錯している、劇的かつ知的な、すばらしい本でした。 2名の天才心理学者が共同で研究を始め、彼らの研究は心理学界・経済学界を席巻しだす。 しかし、偉大な学者として世間がもてはやしたのは、な […]
2022年3月10日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本491:『定年後の遊び方:心理学からのアプローチ』、赤井誠生 著、毎日新聞出版、2022年 〇 勤労者が定年後の生活にたいし不安をおぼえるのはなぜ? 〇 定年した人々にとって遊びは大事な活動か? 〇 退職後、刺激が乏しい日々を過ごしたら、当人はどうなってしまう? 〇 定年退職者が何かに興味をもち興味を持続させる […]
2021年11月1日 / 最終更新日時 : 2021年11月22日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本472:『無理ゲー社会』、橘玲 著、小学館新書、2021年 標題内にある「無理ゲー」とは「攻略不可能なゲーム(pp.10)」の意。 橘氏(1959年生まれ)は、攻略するのがきわめて難しい現代社会に、人々が「同意なく参加させられている(pp.10)」のではないか、それは「とてつもな […]
2021年2月18日 / 最終更新日時 : 2021年2月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本408 『日本の教育はダメじゃない:国際比較データで問いなおす』、小松光、ジェルミー・ラプリー 共著、ちくま新書、2021年。 「日本の学校教育はダメだ」 そのように言う人はたくさんいます。あるいは「日本の学校教育は創造性を育( […]
2021年2月1日 / 最終更新日時 : 2021年2月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本404 『大学はどこまで「公平」であるべきか:一発試験依存の罪』、橘木俊詔著、中公新書ラクレ、2021年。 著者の橘木氏(1943年生まれ)は、わが国がこれまで実施してきた大学入試の方法を「一発試験依存(pp.16)」とお呼びに […]
2020年10月12日 / 最終更新日時 : 2020年10月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本376 『理系。』、川村元気著、文春文庫、2020年。 理数系の教科が苦手だった著者(1979年生まれ)が「理系と文系の融合(pp.6)」をめざし「理系人(pp.7)」全15名とおこなった対談の収録集です。 呼称は理系人でしたが […]
2020年5月21日 / 最終更新日時 : 2020年5月22日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本334 『日本文化の核心:「ジャパン・スタイル」を読み解く』、松岡正剛著、講談社現代新書、2020年。 哲学・評論・編集・写真・書画・俳句・ビジネスなど、多方面で活躍しておられる松岡氏(1944年生まれ)。 上記のすべてに流れて […]
2020年4月23日 / 最終更新日時 : 2020年4月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本329 『僕が批評家になったわけ』、加藤典洋著、岩波現代文庫、2020年。 高名な評論家だった加藤氏(1948~2019)。 けれども、わたしはこれまで氏の著作を読んだことがありませんでした。 昔年、 映画『地獄の黙示録』、フラ […]
2020年4月7日 / 最終更新日時 : 2020年4月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本325 『「新型コロナ恐慌」後の世界』、渡邉哲也著、徳間書店、2020年。 新型コロナウイルス・パンデミックの渦中にある2020年4月現在、上掲書みたいな出版物を待ち望んでいた人は多いでしょう。 わたしは待っておりました。 当該 […]
2020年1月27日 / 最終更新日時 : 2020年1月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本310 『狂気の科学者たち』、アレックス・バーザ著、新潮文庫、2019年。 英語で書かれている上掲書を和訳されたプレシ南日子氏は「訳者あとがき」にて、 翻訳のお話をいただいたとき、「私もちょうどこういう本が読みたかったんだ」と思 […]
2019年12月23日 / 最終更新日時 : 2022年5月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本302 『哲学嫌い:ポストモダンのインチキ』、小谷野敦著、秀和システム、2019年。 わたしが尊敬する小谷野氏(1962年生まれ)の新著です。 哲学はどのような学問であるのか、どのような学問であるべきなのかを、文学・文化論・宗教 […]