2024年7月10日 / 最終更新日時 : 2024年7月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本655:『教養としての文明論:「もう西洋化しない」世界を見通す』、呉座勇一、與那覇潤 共著、ビジネス社、2024年 呉座氏(1980年生まれ)と與那覇氏(1979年生まれ)。 どちらも東京大学を卒業され、2024年現在ご活躍中の論客です。 上掲書は、おふたりが文明論の古典5冊を題材にしつつ「『いま』を語る(P. 7)」ことを企図した、 […]
2024年6月21日 / 最終更新日時 : 2024年6月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本654:『エビデンスを嫌う人たち:科学否定論者は何を考え、どう説得できるのか?』、リー・マッキンタイア 著、国書刊行会、2024年 タイトル内の英語「エビデンス」は証拠・根拠という意味で、上掲書においては「科学界の確固としたコンセンサス(P. 290)」「科学的事実(P. 356)」「科学で広く支持されている事実や証拠、合意(P. 361)」を指す言 […]
2024年1月9日 / 最終更新日時 : 2024年1月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本626:『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』、裏モノJAPAN編集部 編、鉄人文庫、2023年 読書をしていると、当初それほど期待感はなかったのに読んでみたら快作だった、こんな邂逅が少なからずあります。 わたしにとって『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』はそうした一冊でした。 月刊誌『裏モノJAPAN』が […]
2023年11月15日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本617:『日本の歪み』、養老孟司、茂木健一郎、東浩紀 著、講談社現代新書、2023年 養老氏(1937年生まれ)、茂木氏(1962年生まれ)、東氏(1971年生まれ)、わが国を代表する知性と言っても過言ではない識者3名が語り合った、中身が濃い時事・歴史鼎談です。 談話の根底に流れているものは「日本社会の歪 […]
2023年9月6日 / 最終更新日時 : 2023年9月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本603:『アメリカがカルトに乗っ取られた!』、町山智浩 著、文藝春秋、2022年 アメリカ合衆国に居住して「22年(pp.271)」になられる著者(1962年生まれ)。 現地での体験記をつぎつぎ日本で出版なさっています。「最近読んだ本555」 『アメリカがカルトに~』も、そのひとつ。 今回は「オカルト […]
2023年7月27日 / 最終更新日時 : 2023年7月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本594:『教育は遺伝に勝てるか?』、安藤寿康 著、朝日新書、2023年 行動遺伝学者の安藤氏(1958年生まれ)。 かつて、氏の、 安藤寿康 著『心はどのように遺伝するか:双生児が語る新しい遺伝観』、講談社ブルーバックス(2000年) を読み、研究に地道に取り組まれているお姿に接し、頭が下が […]
2022年6月23日 / 最終更新日時 : 2022年6月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本518:『人類は何を失いつつあるのか』、山極寿一、関野吉晴 共著、朝日文庫、2022年 霊長類学および人類学を研究していらっしゃる山極氏(1952年生まれ)。 探検家で医師の関野氏(1949年生まれ)。 上掲書は、お二人がそれぞれの専門領域における知見を踏まえ、人間さらには世界に関し対談をおこなったものです […]
2022年3月28日 / 最終更新日時 : 2022年3月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本497:『後悔の経済学:世界を変えた苦い友情』、マイケル・ルイス 著、文春文庫、2022年 上掲書は、人間ドラマと学問ドラマが交錯している、劇的かつ知的な、すばらしい本でした。 2名の天才心理学者が共同で研究を始め、彼らの研究は心理学界・経済学界を席巻しだす。 しかし、偉大な学者として世間がもてはやしたのは、な […]
2022年3月10日 / 最終更新日時 : 2023年7月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本491:『定年後の遊び方:心理学からのアプローチ』、赤井誠生 著、毎日新聞出版、2022年 〇 勤労者が定年後の生活にたいし不安をおぼえるのはなぜ? 〇 定年した人々にとって遊びは大事な活動か? 〇 退職後、刺激が乏しい日々を過ごしたら、当人はどうなってしまう? 〇 定年退職者が何かに興味をもち興味を持続させる […]
2021年11月1日 / 最終更新日時 : 2021年11月22日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本472:『無理ゲー社会』、橘玲 著、小学館新書、2021年 標題内にある「無理ゲー」とは「攻略不可能なゲーム(pp.10)」の意。 橘氏(1959年生まれ)は、攻略するのがきわめて難しい現代社会に、人々が「同意なく参加させられている(pp.10)」のではないか、それは「とてつもな […]
2021年2月18日 / 最終更新日時 : 2021年2月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本408 『日本の教育はダメじゃない:国際比較データで問いなおす』、小松光、ジェルミー・ラプリー 共著、ちくま新書、2021年。 「日本の学校教育はダメだ」 そのように言う人はたくさんいます。あるいは「日本の学校教育は創造性を育( […]
2021年2月1日 / 最終更新日時 : 2021年2月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本404 『大学はどこまで「公平」であるべきか:一発試験依存の罪』、橘木俊詔著、中公新書ラクレ、2021年。 著者の橘木氏(1943年生まれ)は、わが国がこれまで実施してきた大学入試の方法を「一発試験依存(pp.16)」とお呼びに […]