2024年8月2日 / 最終更新日時 : 2024年8月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本660:『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』、福嶋聡 著、dZERO、2024年 京都大学文学部をご卒業後、ジュンク堂書店に入社された福嶋氏(1959年生まれ)。 お仕事を通し、いわゆる「ヘイト本」の氾濫に遭遇なさいました。 ヘイト本とは主に「『嫌中嫌韓』本(P. 37)」を指します。 今の社会にはい […]
2024年7月30日 / 最終更新日時 : 2024年7月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本659:『宋美齢秘録:「ドラゴン・レディ」蔣介石夫人の栄光と挫折』、譚璐美 著、小学館新書、2024年 宋美齢(そう・びれい、中国上海市生まれ、1898~2003)に焦点を合わせた書籍を読むのは今回が初めてです。 とはいえ、台湾や中国の歴史を語る本の中にしばしば彼女が登場してきたため、宋美齢がどんな人なのか、わたしは少しだ […]
2024年3月29日 / 最終更新日時 : 2024年3月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本642:『裏切り者の中国史』、井波律子 著、講談社学術文庫、2024年 中国史がご専門だった歴史学者・井波氏(1944~2020)による「2500年におよぶ中国の歴史をたどった(pp.3)」作品です。 タイトルで提示されている「裏切り者」とは、 私怨に憑かれた伍子胥と、抜け目がないこと、この […]
2023年11月15日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本617:『日本の歪み』、養老孟司、茂木健一郎、東浩紀 著、講談社現代新書、2023年 養老氏(1937年生まれ)、茂木氏(1962年生まれ)、東氏(1971年生まれ)、わが国を代表する知性と言っても過言ではない識者3名が語り合った、中身が濃い時事・歴史鼎談です。 談話の根底に流れているものは「日本社会の歪 […]
2023年4月26日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本574:『中国仰天事件簿:欲望止まず やがて哀しき人々』、楊逸 著、WAC、2023年 1964年、中国ハルビン市のお生まれで、1987年に来日され、お茶の水女子大学卒業後に作家としてご活躍、芥川賞も受賞なさった、楊逸(ヤン・イー)氏。 2023年現在、日本大学芸術学部で教鞭をおとりになっているそうです。 […]
2023年1月24日 / 最終更新日時 : 2023年1月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本558:『香港少年 燃ゆ』、西谷格 著、小学館、2022年 2019年から2020年にかけて香港で起こった大規模なデモ。 『香港少年~』は、そのデモに参加していた15歳の香港人少年を、わが国出身のルポライター西谷氏(1981年生まれ)が数年間にわたり取材した、政治ノンフィクション […]
2022年12月21日 / 最終更新日時 : 2022年12月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本554:『ウクライナ戦争と米中対立:帝国主義に逆襲される世界』、峯村健司、小泉悠、鈴木一人、村野将、小野田治、細谷雄一 著、幻冬舎新書、2022年 ロシア連邦は、2022年2月、隣接するウクライナへ軍事侵攻を開始しました。 そしてまもなく1年が経とうとしています。 このできごとの呼称は今のところ完全には統一されておらず、メディアや個人によってまちまちなのですが、上掲 […]
2022年10月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本541:『満映秘史:栄華、崩壊、中国映画草創』、石井妙子、岸富美子 共著、角川新書、2022年 満映とは「満洲映画協会の略称(pp.95)」です。 むかし日本が中国で強引に建国した満洲国(現在、遼寧省・吉林省・黒竜江省の3省)にありました。 甘粕正彦(1891~1945)が理事長だった会社として有名。 甘粕は、19 […]
2022年10月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本540:『論語清談』、西部邁、福田和也 共著、木村岳雄 監修、草思社、2022年 わたしは『論語』自体には関心が薄いものの、福田氏(1960年生まれ)の愛読者であるので、上掲書を購入しました。 西部氏(1939~2018)と福田氏の座談に、ときどき木村氏(1963年生まれ)が加わり、孔子(紀元前551 […]
2022年9月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本534:『「自由な国」日本 「不自由な国」韓国:韓国人による日韓比較論』、シンシアリー 著、扶桑社新書、2022年 シンシアリー氏は、1970年代生まれの韓国人男性。 わが国に住んでおられます。 氏のご著書は、常に視線が冷徹で、知的、そして穏当……、わたしはこれまでどの作品にも好感をおぼえました。 たとえば、 「最近読んだ本59」 「 […]
2022年9月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本533:『韓国民主政治の自壊』、鈴置高史 著、新潮新書、2022年 鈴置氏(1954年生まれ)は、日本経済新聞社に勤務時代、ソウル特派員だった由です。 韓国通でいらっしゃるわけで、そんなかたのご執筆による上掲書の特徴は、韓国とベネズエラを比較しつつ論を進められた点。 比較のきっかけは、 […]
2021年10月22日 / 最終更新日時 : 2021年10月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本470 『中国「見えない侵略」を可視化する』、読売新聞取材班 著、新潮新書、2021年。 「読売新聞、グッジョブ!」 これが本書を読了した当方の感想です。 中華人民共和国が日本(だけでなく、世界の多数の国々)を侵食している現況を […]