2023年9月5日 / 最終更新日時 : 2023年9月5日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本602:『最後の無頼派作家 梶山季之』、大下英治 著、さくら舎、2022年 梶山季之(1930~1975)がどれほど凄い書き手であったかは、 高橋呉郎 著『週刊誌風雲録』、ちくま文庫(2017年) 「最近読んだ本66」 武田徹 著『日本ノンフィクション史:ルポルタージュからアカデミック・ジャーナ […]
2023年8月17日 / 最終更新日時 : 2023年8月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本598:『幕末・明治 偉人たちの「定年後」』、河合敦 著、扶桑社文庫、2023年 江戸時代後半から明治時代にかけ活躍した偉人たちの現役引退後さらには晩年の生きかたに焦点をあてて、論評した列伝です。 わたしは歴史学に暗いいっぽう、歴史小説の類は少なからず読んできたため、上掲書においてはむかし何らかの作品 […]
2023年6月2日 / 最終更新日時 : 2023年6月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本582:『時代を創った怪物たち』、島地勝彦 著、知的生きかた文庫、2023年 島地氏(1941年生まれ)は、2008年まで、集英社『週刊プレイボーイ』誌の編集長を務められていたそうです。 退任後、エッセイを書いたり、ご自分のバーを経営したり、なさっている由。 豊かな教養をおもちのかたで、『時代を創 […]
2023年5月12日 / 最終更新日時 : 2023年5月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本577:『幕末明治 鬼才列伝』、出久根達郎 著、草思社文庫、2023年 二宮金次郎(1787~1856) 天田愚庵(1854~1904) 幸田露伴(1867~1947) 江戸時代から明治時代にかけて活躍した「鬼才」たちを紹介した本で、上記の3名が主たる登場者です。 ほかにも、3名と交流があっ […]
2023年5月10日 / 最終更新日時 : 2023年5月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本576:『酒場學校の日々:フムフム・グビグビ・たまに文學』、金井真紀 著、ちくま文庫、2023年 詩人・草野心平(1903~1988)が、1960年、東京にて開いた酒場「學校」。 彼の没後も関係者らの後押しがあり存続できていたものの、とうとう、2013年に閉店しました。 上掲書はその「學校」で5年ほど働かれた金井氏( […]
2023年4月4日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本570:『嫌われ者リーダーの栄光』、鹿島茂 著、日経ビジネス人文庫、2023年 わたしは鹿島氏(1949年生まれ)のお名前を、 鹿島茂、福田和也、松原隆一郎 著『読んだ、飲んだ、論じた:鼎談書評二十三夜』、飛鳥新社(2005年) 鹿島茂、福田和也、松原隆一郎 著『本日の論点・1』、飛鳥新社(2006 […]
2023年2月13日 / 最終更新日時 : 2023年2月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本564:『左京・遼太郎・安二郎:見果てぬ日本』、片山杜秀 著、新潮文庫、2023年 小松左京(1931~2011) 司馬遼太郎(1923~1996) 小津安二郎(1903~1963) 小松はSF小説家、司馬は歴史小説家、そして小津は映画監督です。 慶應義塾大学教授の片山氏(1963年生まれ)が、小松・司 […]
2023年2月9日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本563:『テロルの原点:安田善次郎暗殺事件』、中島岳志 著、新潮文庫、2023年 わたしは、いつか、明治時代および大正時代の実業家・安田善次郎(1838~1921)に関する知識を得たいと思っていたのですが、機会をつくれないまま、安田を語った評伝に目をとおすより先に、彼を暗殺した人物の話を読む次第となり […]
2023年2月8日 / 最終更新日時 : 2023年2月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本562:『ずばり池波正太郎』、里中哲彦 著、文春文庫、2023年 「よくまあ、こんな良い本に出会えたもんだ!」と満悦することが、読書の喜びの一部をなしています。 わたしにとっての『ずばり池波正太郎』は、まさしくその種の感慨を催される読物でした。 池波正太郎(1923~1990)。 昭和 […]
2023年2月1日 / 最終更新日時 : 2023年2月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本561:『太陽の男 石原慎太郎伝』、猪瀬直樹 著、中央公論新社、2023年 過去、卒読した猪瀬氏(1946年生まれ)の著書は、一冊だけです。 猪瀬直樹 著『ミカドの肖像』、新潮文庫(1992年) 力作でした。 その後は氏の作品を手にする機会がなく、ただ、当方、石原慎太郎(1932~2022)に淡 […]
2022年12月5日 / 最終更新日時 : 2022年12月5日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本549:『「アマゾンおケイ」の肖像』、小川和久 著、集英社インターナショナル、2022年 室町時代に編纂された『閑吟集』(1518年)の中に、 何せうぞ くすんで 一期(いちご)は夢よ ただ狂へ という小歌があります。 これは人生哲学を詠(よ)んだ歌だ、いや、性愛賛美だ、と文言の解釈は一定でないのですが、わた […]
2022年10月31日 / 最終更新日時 : 2022年10月31日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本544:『司馬遼太郎の時代:歴史と大衆教養主義』、福間良明 著、中公新書、2022年 歴史小説家・司馬遼太郎(1923~1996)が発表した作品を、彼の経歴や存命中の社会背景に照らし合わせながら解説した本です。 なぜ多くの作品が読者に受け入れられたのか、作品において不十分だった点は何か、に関し精査がなされ […]