2023年7月19日 / 最終更新日時 : 2023年7月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本593:『百年の女:『婦人公論』が見た大正、昭和、平成』、酒井順子 著、中公文庫、2023年 成功作と感じました。 わたしが上掲書は成功していると判断した理由を、これより3点あげさせていただき、そののち、3点にからめながら読後感を綴(つづ)ります。 (1)『婦人公論』創刊年である1916年(大正5年)から、201 […]
2023年7月11日 / 最終更新日時 : 2023年7月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本589:『マスコミはエセ評論家ばかり』、加地伸行 著、WAC、2023年 中国哲学史・中国古典学を専攻された、大阪大学名誉教授の加地氏(1936年生まれ)。 わたしはこれまで氏のご著書を2冊読みました。 「最近読んだ本203」 「最近読んだ本234」 マスコミ業界に身を置いている特定の人々の無 […]
2023年7月6日 / 最終更新日時 : 2023年7月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本588:『貧困女子の世界』、中村淳彦 編著、宝島SUGOI文庫、2023年 上掲書は、中村氏(1972年生まれ)が過去に出版なさったルポルタージュ3冊をご自身で再編集し、1冊におまとめになったものです。 3冊のうち、わたしは、 中村淳彦 著『新型コロナと貧困女子』、宝島社新書(2020年) を読 […]
2023年6月30日 / 最終更新日時 : 2023年7月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本584:『編集者の読書論:面白い本の見つけ方、教えます』、駒井稔 著、光文社新書、2023年 現役の雑誌編集者でいらっしゃる駒井氏(1956年生まれ)が、編集者として堪能し、そして職業的な影響をお受けになられた、国内外の書籍多数を紹介した一冊。 書籍紹介だけでなく、著名人たちによる読書論も紹介されています。 たと […]
2023年6月7日 / 最終更新日時 : 2023年6月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本583:『日本の死角』、現代ビジネス 編、講談社現代新書、2023年 現代日本に存する諸事象・諸問題、それらは、災害時の避難先に避難所の機能を有していない体育館が選ばれがちな件、「個性的」は若者が忌避する表現である件、夫婦の死後離婚および別墓が増加中の件、糖質制限ダイエットのためお米が悪者 […]
2023年5月25日 / 最終更新日時 : 2023年5月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本579:『国難のインテリジェンス』、佐藤優 著、新潮新書、2023年 上掲書は、博覧強記の著述家である佐藤氏(1960年生まれ)が「高度な学知や芸術的才能を現実に生かす類い稀な才能を持った人々(pp.5)」全14名と対談した、「知的刺激に富む(pp.5)」作品です。 数学、土木工学、人口学 […]
2023年5月10日 / 最終更新日時 : 2023年5月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本576:『酒場學校の日々:フムフム・グビグビ・たまに文學』、金井真紀 著、ちくま文庫、2023年 詩人・草野心平(1903~1988)が、1960年、東京にて開いた酒場「學校」。 彼の没後も関係者らの後押しがあり存続できていたものの、とうとう、2013年に閉店しました。 上掲書はその「學校」で5年ほど働かれた金井氏( […]
2023年3月30日 / 最終更新日時 : 2023年3月31日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本569:『「外圧」の日本史:白村江の戦い・蒙古襲来・黒船から現代まで』、本郷和人、簑原俊洋 共著、朝日新書、2023年 日本が経験したいろいろな戦争について2名の学者が語り合った対談書です。 第1章「遣隋使・遣唐使:聖徳太子と朝貢外交」から最終の第14章「降伏と占領期:戦後日本の原型の成立」までを通読すれば、わが国の歴史がおおむね頭に入る […]
2023年3月7日 / 最終更新日時 : 2023年3月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本566:『日露戦争の時代:日本文化の転換点』、鈴木貞美 著、平凡社新書、2023年 「碩学の集大成なのだろう」「渾身の史論に違いない」……、わたしは大きな期待で本書をひらきました。 そして激しく落胆。 鈴木氏(1947年生まれ)の並外れた博識ぶりは窺えるものの、おもちの知識を要領よくまとめていらっしゃら […]
2023年1月18日 / 最終更新日時 : 2023年1月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本556:『対論 1968』、笠井潔、絓秀実 共著、集英社新書、2022年 笠井氏(1948年生まれ)は、わたしにとって和光大学の先輩にあたるかたで、お会いしたことこそないものの、氏の論壇や文壇におけるご活躍を誇らしく受けとめています。 絓氏(1949年生まれ)に関しては、つねづね、その桁外れな […]
2022年12月12日 / 最終更新日時 : 2022年12月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本552:『天才たちの未来予測図』、高橋弘樹 編著、マガジンハウス新書、2022年 天才的な頭脳のもちぬしが政治または社会設計に携わる例として、2022年現在でしたら、台湾のデジタル発展部部長(日本の大臣に相当)オードリー・タン氏(1981年生まれ)が、思い浮かびます。 古くは、ドイツでワイマール公国の […]
2022年8月29日 / 最終更新日時 : 2022年8月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本532:『バカの災厄:頭が悪いとはどういうことか』、池田清彦 著、宝島社新書、2022年 生物学者・池田氏(1947年生まれ)。 山梨大学および早稲田大学の名誉教授でいらっしゃいます。 わたしは、 池田清彦 著『科学とオカルト』、講談社学術文庫(2007年) 池田清彦 著『世間のカラクリ』、新潮文庫(2016 […]