2022年12月5日 / 最終更新日時 : 2022年12月5日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本549:『「アマゾンおケイ」の肖像』、小川和久 著、集英社インターナショナル、2022年 室町時代に編纂された『閑吟集』(1518年)の中に、 何せうぞ くすんで 一期(いちご)は夢よ ただ狂へ という小歌があります。 これは人生哲学を詠(よ)んだ歌だ、いや、性愛賛美だ、と文言の解釈は一定でないのですが、わた […]
2022年10月31日 / 最終更新日時 : 2022年10月31日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本544:『司馬遼太郎の時代:歴史と大衆教養主義』、福間良明 著、中公新書、2022年 歴史小説家・司馬遼太郎(1923~1996)が発表した作品を、彼の経歴や存命中の社会背景に照らし合わせながら解説した本です。 なぜ多くの作品が読者に受け入れられたのか、作品において不十分だった点は何か、に関し精査がなされ […]
2022年8月18日 / 最終更新日時 : 2022年8月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本529:『ロシアよ、我が名を記憶せよ』、八木荘司 著、新潮文庫、2022年 明治時代の海軍軍人、広瀬武夫中佐(1868~1904)。 日露戦争の最中に戦死した人物です。 わたしは彼のことを、 司馬遼太郎 著『坂の上の雲』、文藝春秋(1972年) で、初めて知りました(子どもだったころ、今は亡き父 […]
2022年5月10日 / 最終更新日時 : 2022年5月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本505:『時代の反逆者たち』、保阪正康 著、ちくま文庫、2022年 学識豊かな保阪氏(1939年生まれ)による、歴史上の人物を対象とした評論集です。 それぞれの時代に自らの主張や見解が時代と折り合いがつかない場合、人はどのような態度をとるか、あるいはいかなる行動に出るか、それを反逆者、あ […]
2022年5月9日 / 最終更新日時 : 2022年5月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本504:『ツボちゃんの話:夫・坪内祐三』、佐久間文子 著、新潮社、2021年 61歳で他界なさった文筆家・坪内祐三氏(1958~2020)。 わたしは同氏の著作を少なからず読んで尊敬していたうえ、氏が自分よりもやや年下だったので、訃報はショックでした。 「最近読んだ本398」 「最近読んだ本401 […]
2022年5月6日 / 最終更新日時 : 2022年5月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本503:『石原慎太郎伝』、大下英治 著、MdN新書、2022年 石原慎太郎(1932~2022)の89年におよぶ足跡を眺望した評伝。 当人没後わずかひと月で出版された作品ですから、たぶん大下氏(1944年生まれ)があちこちに載せていた過去の論考・記事を急遽まとめたものと思われます。 […]
2022年3月14日 / 最終更新日時 : 2022年3月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本492:『津田梅子:明治の高学歴女子の生き方』、橘木俊詔 著、平凡社新書、2022年 津田梅子(1864~1929)は、1871年(明治4年)、6歳だったときに「岩倉使節団」のメンバーとしてアメリカ合衆国へわたりました。「最近読んだ本166」 11年後に帰国、それから再渡米。 ペンシルベニア州のブリンマー […]
2022年2月24日 / 最終更新日時 : 2022年2月24日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本488:『カルピスをつくった男 三島海雲』、山川徹 著、小学館文庫、2022年 カルピスは子どものころから身近だった飲み物です。 ずっと愛飲してきたのですが、ただ、どなたがつくったものであるのか、わたしは考えたことがありませんでした。 大阪府出身の三島海雲(みしま・かいうん、1878~1974)とい […]
2022年1月11日 / 最終更新日時 : 2022年1月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本481:『シーボーンキングダム:千年の時を刻む』、神近義邦 著、志學社、2021年 長崎県佐世保市に「ハウステンボス」というオランダ王国の風物に敬意を表したテーマパークがあります。 本書の著者・神近氏(1942~2020)が創設されました。 同氏は「長崎バイオパーク」や「長崎オランダ村」の創業者でもいら […]
2021年12月23日 / 最終更新日時 : 2021年12月26日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本480:『雲上の巨人 ジャイアント馬場』、門馬忠雄 著、文藝春秋、2021年 ジャイアント馬場(1938~1999)、本名は馬場正平とおっしゃいます。 日本が生んだ最も偉大なプロレスラーのひとりで、「絶頂期の最高体重が145キロ(中略)身長2メートル9センチ(pp.18)」の巨軀を誇られ、複数のチ […]
2021年12月13日 / 最終更新日時 : 2021年12月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本478:『頭山満:アジア主義者の実像』、嵯峨隆 著、ちくま新書、2021年 わたしは頭山満(とうやま・みつる、1855~1944)に関して無知です。 ただ、明治時代をあつかった史籍では彼および(彼の所属先だった)玄洋社がしばしば語られ、いつしか、よくわからないままに「西郷隆盛の亜流?」という失礼 […]
2021年11月4日 / 最終更新日時 : 2021年11月22日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本473:『独身偉人伝』、長山靖生 著、新潮新書、2021年 独身者にとっての理想、あるいは社会にとっての理想の独身者モデルは、ないものでしょうか。本書は積極的に、独身だからこそ自分らしく生き抜いた人々を取りあげました。その精神と戦略を学びたいと思ったからです。(pp.199) 長 […]