2022年11月11日 / 最終更新日時 : 2022年11月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本546:『強権的指導者の時代:民主主義を脅かす世界の新潮流』、ギデオン・ラックマン 著、日本経済新聞出版、2022年 各国における現役の「強権的指導者」18名の人柄や政治手法を論じた本です。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、中国の習近平総書記、といった誰もが知る面々が語られたいっぽ […]
2022年9月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本533:『韓国民主政治の自壊』、鈴置高史 著、新潮新書、2022年 鈴置氏(1954年生まれ)は、日本経済新聞社に勤務時代、ソウル特派員だった由です。 韓国通でいらっしゃるわけで、そんなかたのご執筆による上掲書の特徴は、韓国とベネズエラを比較しつつ論を進められた点。 比較のきっかけは、 […]
2022年8月18日 / 最終更新日時 : 2022年8月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本529:『ロシアよ、我が名を記憶せよ』、八木荘司 著、新潮文庫、2022年 明治時代の海軍軍人、広瀬武夫中佐(1868~1904)。 日露戦争の最中に戦死した人物です。 わたしは彼のことを、 司馬遼太郎 著『坂の上の雲』、文藝春秋(1972年) で、初めて知りました(子どもだったころ、今は亡き父 […]
2022年8月9日 / 最終更新日時 : 2022年8月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本526:『フィンランドは今日も平常運転』、芹澤桂 著、だいわ文庫、2022年 アメリカ合衆国に住んでいたころ、友人から「日本とフィンランドって、ちょっと似ているよね」と言われたことがあります。 想定外のコメントだったうえ、当時のわたしがフィンランドに関してもっていた知識は「ムーミン」や「サウナ」程 […]
2022年7月21日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本522:『対テロ工作員になった私:「ごく普通の女子学生」がCIAにスカウトされて』、トレイシー・ワルダー 著、ジェシカ・アニャ・ブラウ 編、原書房、2022年 米国カリフォルニア州の南カリフォルニア大学で歴史学を専攻していたワルダー氏(1978年生まれ)。 当初は教員志望だったものの、大学のキャンパスで開かれた就職説明会に参加し、「中央情報局と書かれたボール紙の名札を置いた、閑 […]
2022年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年6月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本519:『NHKスペシャル取材班、「デジタルハンター」になる』、NHKミャンマープロジェクト 著、講談社現代新書、2022年 ロシアがウクライナ東部へ軍事侵攻した2022年2月以降、世界の耳目はウクライナに集まっています。 重大事なので当然とはいえ、その結果、ウイグル、チベット、内モンゴル、香港、ミャンマー、アフガニスタン、などに向けられていた […]
2022年6月17日 / 最終更新日時 : 2022年6月17日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本516:『「歴史の終わり」の後で』、フランシス・フクヤマ、マチルデ・ファスティング 編著、中央公論新社、2022年 英語に「Dense(デンス)」という表現があります。 意味は「密度が濃い」。 わたしのアメリカ留学時代、教官たちが折にふれ「デンスな文章を用いて論文を書きなさい」とおっしゃっていました。 たとえば、「この学説を評価してい […]
2022年5月20日 / 最終更新日時 : 2022年5月20日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本510:『変見自在 バイデンは赤い』、高山正之 著、新潮社、2022年 『週刊 新潮』に連載中の「変見自在」シリーズが単行本化されたものです。 わたしは、単行本や文庫となった同シリーズのうち、これまで5~6冊ほど読了し、 「最近読んだ本367」 「最近読んだ本406」 2冊を当コラムにて取り […]
2022年3月7日 / 最終更新日時 : 2022年3月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本490:『世界史の分岐点:激変する新世界秩序の読み方』、橋爪大三郎、佐藤優 共著、SB新書、2022年 橋爪氏(1948年生まれ)はおもに学界で、佐藤氏(1960年生まれ)はおもに出版界で、それぞれ活躍していらっしゃる知識人。 『世界史の分岐点』は両者の対談をまとめた読物でした。 橋爪氏の「まえがき」によれば、 とりあげる […]
2022年3月4日 / 最終更新日時 : 2024年2月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本489:『2030 半導体の地政学:戦略物資を支配するのは誰か』、太田泰彦 著、日本経済新聞出版、2021年 お恥ずかしいことですが、わたしは半導体の重要性を分っていませんでした。 ぼんやり「パソコンにとって必須なもの」程度の認識しか有していなかったのです(バカ文系でして)。 しかるに、 〇 コロナ禍で半導体輸入が滞ったため自 […]
2022年1月28日 / 最終更新日時 : 2022年1月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本485:『世界のニュースを日本人は何も知らない 3』、谷本真由美 著、ワニブックスPLUS新書、2021年 かつて国連職員でいらした谷本真由美氏(1975年生まれ)による『世界のニュースを日本人は何も知らない』シリーズの第3弾です。 第1弾「最近読んだ本313」および第2弾「最近読んだ本395」については、すでに書評を掲出しま […]
2021年12月8日 / 最終更新日時 : 2021年12月8日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本477:『日本、遥かなり:エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』、門田隆将 著、角川文庫、2021年 海外で仕事をしたり勉強したりしている日本人が、現地で戦乱やクーデターに巻き込まれても、日本は国民を救出する具体的な活動をしない……。 上掲書は、わが国の国家としての存在意義が問われるほどの無残な状況を糾弾した、重い作品で […]