2024年11月6日 / 最終更新日時 : 2024年11月6日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本667:『ルポ フィリピンの民主主義:ピープルパワー革命からの40年』、柴田直治 著、岩波新書、2024年 フィリピン史を手みじかに語ったのち、近代以降における同国の政治状況を紹介したルポルタージュです。 前大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏(1945年生まれ)の政策および為人(人となり)に、とりわけ重点が置かれました。 麻薬撲滅や […]
2024年7月11日 / 最終更新日時 : 2024年7月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本656:『イランの地下世界』、若宮總 著、角川新書、2024年 10代でイランに魅せられ、20代以降より同国に出入りしている著者。 諸般の事情で「若宮總」のペンネームを用いて本書を上梓されました。 「1970年代に日本の某県で生まれた(P. 282)」由です。 わたしは、 ナルゲス・ […]
2024年6月12日 / 最終更新日時 : 2024年6月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本653:『航西日記:パリ万国博見聞録 現代語訳』、渋沢栄一、杉浦譲 共著、講談社学術文庫、2024年 徳川昭武(1853~1910)に随行してヨーロッパ各国を回った渋沢栄一(1840~1931)と杉浦譲(1835~1877)の紀行文です。 徳川昭武は、時の将軍・徳川慶喜(1837~1913)の弟。 慶喜は幕府使節団をパリ […]
2024年5月9日 / 最終更新日時 : 2024年5月9日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本650:『白い拷問:自由のために闘うイラン女性の記録』、ナルゲス・モハンマディ 著、講談社、2024年 襟(えり)を正して読むべき本でした。 著者モハンマディ氏(1972年生まれ)は、イランの人権活動家。 女性の権利を強く訴えるフェミニスト運動の主導者であると同時に、ジェンダーやセクシュアリティ、人種、宗教、階級に基づくす […]
2024年3月19日 / 最終更新日時 : 2024年3月20日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本640:『ローマ帝国の誕生』、宮嵜麻子 著、講談社現代新書、2024年 テレビや映画などで古代ローマを取り扱う作品では、しばしば立派な鎧兜に身を固め、規律正しく前進する軍勢が現れる。(中略) あるいは、目を見張るような豪華な都市ローマのありさまと、奢侈(しゃし)に耽り、堕落に溺れるローマ人の […]
2024年3月14日 / 最終更新日時 : 2024年3月14日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本639:『世界のロシア人ジョーク集』、早坂隆 著、中公新書ラクレ、2024年 ロシアの政治家や軍人や庶民たち、ロシアの歴史、ロシア文化、などに関するジョークを集めた一冊です。 わたしはむかし、 ラビ・M・トケイヤー 著『ユダヤジョーク集』、実業之日本社(1983年) をひもとき、とても楽しめたので […]
2024年3月11日 / 最終更新日時 : 2024年3月12日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本638:『新・幕末史:グローバル・ヒストリーで読み解く列強 vs. 日本』、NHKスペシャル取材班 著、幻冬舎新書、2024年 上掲書は、江戸時代末期の情勢を、そのころの国際政治との関連や世界史とのつながりの中で展望しようとした歴史ノンフィクションで、 本書のきっかけとなった特集番組「NHKスペシャル 新・幕末史」は、2022年10月に放送された […]
2024年1月11日 / 最終更新日時 : 2024年1月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本627:『だからタイはおもしろい:暮らしてわかったタイ人の「素の顔」』、髙田胤臣 著、光文社新書、2023年 髙田氏(1977年生まれ)は20年以上タイ王国に滞在され、2024年現在、首都バンコクに住んでいらっしゃいます。 奥様はタイ人の由。 そういうタイのあれこれを知悉しているかたが、「微笑みの国(pp.12)」「日本人には暮 […]
2023年12月25日 / 最終更新日時 : 2023年12月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本625:『ケマル・アタテュルク:オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父』、小笠原弘幸 著、中公新書、2023年 高校時代、世界史の授業でケマル・アタテュルク(1881頃~1938)について学びました(当時の発音は「アタテュルク」ではなく「アタチュルク」だったような……)。 しかし、彼がトルコの軍人かつ政治家であったという事実以外、 […]
2023年11月30日 / 最終更新日時 : 2023年11月30日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本621:『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』、田村耕太郎 著、朝日文庫、2023年 けっして悪い本ではないのですが……。 早稲田大学をご卒業後、慶應義塾大学の大学院および海外の複数の大学院で学ばれ、東京大学にも所属したのち、参議院議員になられたり、シンガポールやアメリカ合衆国の大学で教壇に立たれたり、な […]
2023年11月10日 / 最終更新日時 : 2023年11月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本616:『ワイルドサイドをほっつき歩け:ハマータウンのおっさんたち』、ブレイディみかこ 著、ちくま文庫、2023年 表題の「ワイルドサイド」とは普通「危ない道」「荒野」を意味しますが、この語を含んだタイトルの歌があるらしく、そちらにちなんでいるのではないかと思われ、副題内の「ハマータウン」は評価が高い学術書で使われた架空の地名を借用し […]
2023年10月10日 / 最終更新日時 : 2023年10月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本608:『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した:潜入・最低賃金労働の現場』、ジェームズ・ブラッドワース 著、光文社未来ライブラリー、2022年 ため息をつきながら読了しました。 イギリスにおける低所得者たちの重苦しい現実を紹介したドキュメンタリー。 ジャーナリストのブラッドワース氏が、身分を隠し、アマゾンやウーバーなどで働いた体験を綴(つづ)った作品です。 まっ […]