『今日、会社が倒産した:16人の企業倒産ドキュメンタリー』、増田明利著、彩図社、2016年。

勤めていた会社が倒産し失業者となってしまったデザイナー、経営していた会社の倒産後ホームレスになった元・社長、そうしたかたがたにおこなったインタビューをまとめた本です。

老若男女16名の皆さまのエピソードが語られています。

胸が苦しくなるような内容でした。
本書を通し、わたしは社会の厳しさ、ビジネスの過酷さを、改めて痛感しました。

ところで、読んでいて気づいたことがあります。

以下はどちらも第2章「倒産社長の告白」内の登場人物たちの言葉なのですが、

意地になって続けていたのが良くなかったと思う。
人間、諦めが肝心ということはあるね。(pp.80)

どうしてあそこまで頑張ってしまったのだろうかと思いました。
もっと早い段階で経営を断念していたらここまで傷口を広げなくてすんだのにと後悔しました。(pp.97)

上記だけではなく他のページにも別のかたの類似コメントが出ていました。

経営者が会社存続のために闘いつづけることは当然でしょう。
それが経営者としての責任です。

しかし、闘うあまり引き際のタイミングを見誤ってしまうと、そのあとでやってくる事態がよほど深刻になる場合がめずらしくないみたいです。

金原俊輔