2023年9月20日 / 最終更新日時 : 2023年9月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本606:『トルコ怪獣記』、高野秀行 著、河出文庫、2023年 「未知動物(pp.10)」のことを和製英語で「UMA(pp.10)」と呼びます。 本書は、ノンフィクション作家の高野氏(1966年生まれ)が、お仲間と一緒にトルコ東部のワン湖に潜むといわれている「ジャナワール(pp.12 […]
2023年8月23日 / 最終更新日時 : 2023年8月23日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本599:『アイヒマンと日本人』、山崎雅弘 著、祥伝社新書、2023年 大学生だったとき、わたしは心理学の講義で、米国人心理学者スタンレー・ミルグラム(1933~1984)がおこなった服従に関する実験のこと、そしてそれが「アイヒマン実験」なる別称をもっていることを、学びました。 これがアイヒ […]
2023年4月4日 / 最終更新日時 : 2023年4月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本570:『嫌われ者リーダーの栄光』、鹿島茂 著、日経ビジネス人文庫、2023年 わたしは鹿島氏(1949年生まれ)のお名前を、 鹿島茂、福田和也、松原隆一郎 著『読んだ、飲んだ、論じた:鼎談書評二十三夜』、飛鳥新社(2005年) 鹿島茂、福田和也、松原隆一郎 著『本日の論点・1』、飛鳥新社(2006 […]
2023年3月24日 / 最終更新日時 : 2023年3月25日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本568:『人口で語る世界史』、ポール・モーランド 著、文春文庫、2023年 著者モーランド氏(生年不明)は英国のロンドン大学で教鞭をとっていらっしゃる人口学者です。 専門知識を駆使し、上掲書において、人口がどれほど国の政治・経済・戦力に影響をおよぼすか、人口がどれほど世界史に影響をおよぼすか、を […]
2022年12月21日 / 最終更新日時 : 2022年12月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本554:『ウクライナ戦争と米中対立:帝国主義に逆襲される世界』、峯村健司、小泉悠、鈴木一人、村野将、小野田治、細谷雄一 著、幻冬舎新書、2022年 ロシア連邦は、2022年2月、隣接するウクライナへ軍事侵攻を開始しました。 そしてまもなく1年が経とうとしています。 このできごとの呼称は今のところ完全には統一されておらず、メディアや個人によってまちまちなのですが、上掲 […]
2022年12月5日 / 最終更新日時 : 2022年12月5日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本549:『「アマゾンおケイ」の肖像』、小川和久 著、集英社インターナショナル、2022年 室町時代に編纂された『閑吟集』(1518年)の中に、 何せうぞ くすんで 一期(いちご)は夢よ ただ狂へ という小歌があります。 これは人生哲学を詠(よ)んだ歌だ、いや、性愛賛美だ、と文言の解釈は一定でないのですが、わた […]
2022年11月21日 / 最終更新日時 : 2022年11月21日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本547:『アンネ・フランクの密告者:最新の調査技術が解明する78年目の真実』、ローズマリー・サリヴァン 著、ハーパーコリンズ・ジャパン、2022年 『アンネの日記』で有名な、アンネ・フランク(1929~1945)。 第二次世界大戦中、ナチスの占領下に置かれたオランダで、ユダヤ人の十代の少女が両親、姉、一家と親しくしていた何人かと共に、二年以上のあいだアムステルダムの […]
2022年11月11日 / 最終更新日時 : 2022年11月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本546:『強権的指導者の時代:民主主義を脅かす世界の新潮流』、ギデオン・ラックマン 著、日本経済新聞出版、2022年 各国における現役の「強権的指導者」18名の人柄や政治手法を論じた本です。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、中国の習近平総書記、といった誰もが知る面々が語られたいっぽ […]
2022年9月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本533:『韓国民主政治の自壊』、鈴置高史 著、新潮新書、2022年 鈴置氏(1954年生まれ)は、日本経済新聞社に勤務時代、ソウル特派員だった由です。 韓国通でいらっしゃるわけで、そんなかたのご執筆による上掲書の特徴は、韓国とベネズエラを比較しつつ論を進められた点。 比較のきっかけは、 […]
2022年8月18日 / 最終更新日時 : 2022年8月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本529:『ロシアよ、我が名を記憶せよ』、八木荘司 著、新潮文庫、2022年 明治時代の海軍軍人、広瀬武夫中佐(1868~1904)。 日露戦争の最中に戦死した人物です。 わたしは彼のことを、 司馬遼太郎 著『坂の上の雲』、文藝春秋(1972年) で、初めて知りました(子どもだったころ、今は亡き父 […]
2022年8月9日 / 最終更新日時 : 2022年8月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本526:『フィンランドは今日も平常運転』、芹澤桂 著、だいわ文庫、2022年 アメリカ合衆国に住んでいたころ、友人から「日本とフィンランドって、ちょっと似ているよね」と言われたことがあります。 想定外のコメントだったうえ、当時のわたしがフィンランドに関してもっていた知識は「ムーミン」や「サウナ」程 […]
2022年7月21日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本522:『対テロ工作員になった私:「ごく普通の女子学生」がCIAにスカウトされて』、トレイシー・ワルダー 著、ジェシカ・アニャ・ブラウ 編、原書房、2022年 米国カリフォルニア州の南カリフォルニア大学で歴史学を専攻していたワルダー氏(1978年生まれ)。 当初は教員志望だったものの、大学のキャンパスで開かれた就職説明会に参加し、「中央情報局と書かれたボール紙の名札を置いた、閑 […]