2024年8月2日 / 最終更新日時 : 2024年8月2日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本660:『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』、福嶋聡 著、dZERO、2024年 京都大学文学部をご卒業後、ジュンク堂書店に入社された福嶋氏(1959年生まれ)。 お仕事を通し、いわゆる「ヘイト本」の氾濫に遭遇なさいました。 ヘイト本とは主に「『嫌中嫌韓』本(P. 37)」を指します。 今の社会にはい […]
2024年2月9日 / 最終更新日時 : 2024年2月11日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本631:『なんかいやな感じ』、武田砂鉄 著、講談社、2023年 いまの日本に漂う「いやな感じ」あれこれを、武田氏(1982年生まれ)が抽出し、考察をほどこした評論です。 現代社会に関する内容である反面、各章のスタートはおおむね「平成の30年間(pp.2)」。 書中、喫茶店内での女子高 […]
2024年1月24日 / 最終更新日時 : 2024年1月29日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本629:『ニッポンの思想 増補新版』、佐々木敦 著、ちくま文庫、2023年 わたしはむかし上掲書の旧版である、 佐々木敦 著『ニッポンの思想』、講談社現代新書(2009年) を読んだのですが、今回「増補新版」が出たので、再度読みたくなり入手しました。 批評家の佐々木氏(1964年生まれ)が現代日 […]
2023年9月27日 / 最終更新日時 : 2023年9月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本607:『放蕩の果て:自叙伝的批評集』、福田和也 著、草思社、2023年 批評家の福田氏(1960年生まれ)による、自分史を織り交ぜた文芸評論集です。 作品を氏は「自叙伝的批評」とお呼びになりましたが、私小説的批評とも言えますし、身辺雑記風批評、本人ドキュメンタリー批評、こうした表現も可能と思 […]
2023年9月19日 / 最終更新日時 : 2023年9月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本605:『むしろ幻想が明快なのである:虫明亜呂無レトロスペクティブ』、高崎俊夫 編、ちくま文庫、2023年 わたしが初めて虫明亜呂無(むしあけ・あろむ、男性、1923~1991)の随筆に接したのは、もう半世紀前。 ラグビーを語った文章でした。 当時、自分自身がラグビー部員だった関係で内容に魅入られたこと、そして執筆者名が一風変 […]
2023年6月1日 / 最終更新日時 : 2023年6月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本581:『保守とは横丁の蕎麦屋を守ることである:コロナ禍「名店再訪」から「保守再起動」へ』、福田和也 著、河出書房新社、2023年 わたしは長らく福田氏(1960年生まれ)のご著書を愛読してきました。 今回ひさしぶりに同氏の新作を見つけ、購入したのですが、著者近影を見て驚愕。 氏があまりにもお瘦せになっており、むかしの面影がないのです。 体重は30キ […]
2023年1月18日 / 最終更新日時 : 2023年1月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本556:『対論 1968』、笠井潔、絓秀実 共著、集英社新書、2022年 笠井氏(1948年生まれ)は、わたしにとって和光大学の先輩にあたるかたで、お会いしたことこそないものの、氏の論壇や文壇におけるご活躍を誇らしく受けとめています。 絓氏(1949年生まれ)に関しては、つねづね、その桁外れな […]
2022年10月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本540:『論語清談』、西部邁、福田和也 共著、木村岳雄 監修、草思社、2022年 わたしは『論語』自体には関心が薄いものの、福田氏(1960年生まれ)の愛読者であるので、上掲書を購入しました。 西部氏(1939~2018)と福田氏の座談に、ときどき木村氏(1963年生まれ)が加わり、孔子(紀元前551 […]
2022年8月23日 / 最終更新日時 : 2022年8月24日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本530:『無恥の恥』、酒井順子 著、文春文庫、2022年 わたしが初めて読んだ酒井氏(1966年生まれ)の本は、 酒井順子 著『テレビってやつは』、マガジンハウス(1991年) です。 当時20代だった著者の若々しい才能に感心させられましたが、得意ジャンルがナンシー関氏(196 […]
2022年7月7日 / 最終更新日時 : 2022年7月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本521:『よくも言ってくれたよな』、中川淳一郎 著、新潮新書、2022年 上掲書は日本社会に対する「時事批評(pp.7)」で、基本テーマは「コロナ騒動(pp.5)」。 わたしは中川氏(1973年生まれ)の著作をこれまで読んだことがなく、お名前も今回初めて知りました。 読了し、氏はおもしろい話題 […]
2022年5月13日 / 最終更新日時 : 2022年5月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本507:『美しくないゆえに美しい女たち』、小谷野敦 著、二見書房、2021年 とくに美貌ではないけれども、美貌以外の何らかの要素が働いて美しく見える、そういうタイプの人々について考察した本です。 考察の対象となったのは全159名。 ほとんどが女性でしたが、歌舞伎の女形役者も少なからず含まれていまし […]
2021年8月27日 / 最終更新日時 : 2021年8月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本463 『偉い人ほどすぐ逃げる』、武田砂鉄 著、文藝春秋、2021年。 武田氏(1982年生まれ)がお書きになるものに関し、わたしは「最近読んだ本98」で、今後は硬めの評論または柔らかく軽妙なエッセイのどちらかに焦点を絞るべき、 […]