2023年9月27日 / 最終更新日時 : 2023年9月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本607:『放蕩の果て:自叙伝的批評集』、福田和也 著、草思社、2023年 批評家の福田氏(1960年生まれ)による、自分史を織り交ぜた文芸評論集です。 作品を氏は「自叙伝的批評」とお呼びになりましたが、私小説的批評とも言えますし、身辺雑記風批評、本人ドキュメンタリー批評、こうした表現も可能と思 […]
2023年9月19日 / 最終更新日時 : 2023年9月19日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本605:『むしろ幻想が明快なのである:虫明亜呂無レトロスペクティブ』、高崎俊夫 編、ちくま文庫、2023年 わたしが初めて虫明亜呂無(むしあけ・あろむ、男性、1923~1991)の随筆に接したのは、もう半世紀前。 ラグビーを語った文章でした。 当時、自分自身がラグビー部員だった関係で内容に魅入られたこと、そして執筆者名が一風変 […]
2023年6月1日 / 最終更新日時 : 2023年6月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本581:『保守とは横丁の蕎麦屋を守ることである:コロナ禍「名店再訪」から「保守再起動」へ』、福田和也 著、河出書房新社、2023年 わたしは長らく福田氏(1960年生まれ)のご著書を愛読してきました。 今回ひさしぶりに同氏の新作を見つけ、購入したのですが、著者近影を見て驚愕。 氏があまりにもお瘦せになっており、むかしの面影がないのです。 体重は30キ […]
2023年1月18日 / 最終更新日時 : 2023年1月18日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本556:『対論 1968』、笠井潔、絓秀実 共著、集英社新書、2022年 笠井氏(1948年生まれ)は、わたしにとって和光大学の先輩にあたるかたで、お会いしたことこそないものの、氏の論壇や文壇におけるご活躍を誇らしく受けとめています。 絓氏(1949年生まれ)に関しては、つねづね、その桁外れな […]
2022年10月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本540:『論語清談』、西部邁、福田和也 共著、木村岳雄 監修、草思社、2022年 わたしは『論語』自体には関心が薄いものの、福田氏(1960年生まれ)の愛読者であるので、上掲書を購入しました。 西部氏(1939~2018)と福田氏の座談に、ときどき木村氏(1963年生まれ)が加わり、孔子(紀元前551 […]
2022年8月23日 / 最終更新日時 : 2022年8月24日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本530:『無恥の恥』、酒井順子 著、文春文庫、2022年 わたしが初めて読んだ酒井氏(1966年生まれ)の本は、 酒井順子 著『テレビってやつは』、マガジンハウス(1991年) です。 当時20代だった著者の若々しい才能に感心させられましたが、得意ジャンルがナンシー関氏(196 […]
2022年7月7日 / 最終更新日時 : 2022年7月7日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本521:『よくも言ってくれたよな』、中川淳一郎 著、新潮新書、2022年 上掲書は日本社会に対する「時事批評(pp.7)」で、基本テーマは「コロナ騒動(pp.5)」。 わたしは中川氏(1973年生まれ)の著作をこれまで読んだことがなく、お名前も今回初めて知りました。 読了し、氏はおもしろい話題 […]
2022年5月13日 / 最終更新日時 : 2022年5月13日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本507:『美しくないゆえに美しい女たち』、小谷野敦 著、二見書房、2021年 とくに美貌ではないけれども、美貌以外の何らかの要素が働いて美しく見える、そういうタイプの人々について考察した本です。 考察の対象となったのは全159名。 ほとんどが女性でしたが、歌舞伎の女形役者も少なからず含まれていまし […]
2021年8月27日 / 最終更新日時 : 2021年8月27日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本463 『偉い人ほどすぐ逃げる』、武田砂鉄 著、文藝春秋、2021年。 武田氏(1982年生まれ)がお書きになるものに関し、わたしは「最近読んだ本98」で、今後は硬めの評論または柔らかく軽妙なエッセイのどちらかに焦点を絞るべき、 […]
2021年7月5日 / 最終更新日時 : 2021年7月5日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本450 『歴史なき時代に:私たちが失ったもの 取り戻すもの』、與那覇潤 著、朝日新書、2021年。 「つくづく歴史学というものが嫌になってしまった(pp.5)」とおっしゃる與那覇氏(1979年生まれ)。 お勤めだった大学も退職な […]
2021年7月1日 / 最終更新日時 : 2021年7月1日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本448 『コロナと無責任な人たち』、適菜収 著、祥伝社新書、2021年。 新型コロナ下にあって不適切な言動をした我が国の政治家・評論家諸氏をあげつらう、辛口の人物評でした。 適菜氏(1975年生まれ)はこうした非難を軽妙に記述す […]
2021年6月10日 / 最終更新日時 : 2021年6月10日 Shunsuke_Kanahara コラム 最近読んだ本444 『バカに唾をかけろ』、呉智英 著、小学館新書、2021年。 わたしは自分が無知・無学である事実を知っています。 知ってはいるものの、ふだん、それを意識しないで生活。 しかるに、呉氏(1946年生まれ)の評論を読むつど、氏 […]